失敗しない!人間ドックを受ける病院の選び方と6つのポイント
人間ドック 検査健康診断よりも詳細に全身の検査を行う人間ドックは、病気の早期発見・早期治療につながる足がかりとして重要視されています。興味はあっても、さまざまな施設があってどこを選んだらいいのか悩むかたも少なくないはずです。また人間ドックは1回受けたら終わりではなく、過去の検査と比較していくことが大切です。今後も長くお付き合いしていくことを見据えると、なおさら悩んでしまうでしょう。そこで今回は、人間ドックを受ける病院の選び方について解説していきます。
人間ドックを受ける病院を選ぶポイント
建物や施設の外観ではなく、診断レベルや医療の質が高いところ
人間ドックは健康診断よりも検査項目が多く、その分時間も費用もかかります。せっかく実施するのなら、早期発見・早期治療につながっていく、診断レベルや医療の質が高い施設が良いでしょう。
建物や施設の外観が新しかったりデザイン性のある場所でも、必要な設備が整っているとは限りません。必要な検査項目は揃っているのか、医療の質はどの程度なのかを確認しましょう。
医療施設として信頼できる病院は、日本総合健診医学会や日本人間ドック学会などが定めている「機能評価認定施設」などから選ぶと良いでしょう。機能評価認定施設であれば、安全・正確・スムーズに検診を受けることができます。
通いやすい病院を選ぶ
人間ドックは40歳を過ぎると毎年受けることを勧められます。前回の検査結果と比較することで早期発見できる病気もあるので、なるべくなら毎年同じ病院で受け続けることが理想です。自宅や職場から通いやすい病院を選ぶとよいでしょう。駅からの徒歩距離が近いところは天候の影響を受けにくいためおすすめです。
また、普段の生活スタイルや仕事の状況に合わせ、予約のとりやすいところや、待ち時間が少ないところを選ぶのもよいでしょう。特に健診専門の病院は、総合病院のように外来の患者の診察時間に影響されないため、比較的スムーズに検査を受けることができます。
希望する検査項目がある
人間ドックは膨大な数の検査項目の中から、原則自身で検査項目を決めていきます。そのため、必要な検査項目や、ゆくゆく必要になっていくであろう項目を扱っている病院を選びましょう。
検査項目の選び方は、性別や年代別でかかりやすい病気を指標にするといいでしょう。例えば男性の場合は、40代から胃がん・大腸がん、50代から脳血管疾患の発症リスクが高まり、女性の場合は、20代から子宮頸がん、30代から乳がん、40代から大腸がんの発症リスクが高まります。また、家族からの遺伝の可能性のある病気や、生活習慣に起因する病気は、特に罹患する確率が高いため、検査項目に入れるとよいでしょう。
※参考:30~60代の年齢別。人間ドックで受診すべき検査項目とは
信頼のできる医師からの検査結果の説明や保健指導がある
検査したい項目を選んだら、その項目に対して精通している専門医がいるかどうかを確認しておきましょう。例えば内視鏡検査では、医師の技術によって検査時間の長さなどが大きく左右されます。
また病院によっては検査の結果だけを書面で伝えるのみのところもあります。各検査項目が良かったのか悪かったのか、もし悪かったとすれば何に気を付けたらいいのか指導があるところを選ぶと良いでしょう。
フォローアップ体制がある
人間ドックで病気が見つかった場合、病気の内容によっては早期に治療にとりかかったほうがよい場合があります。そのときを見据えて、再検査や精密検査が同じ病院で受診可能な、あらかじめフォローアップ体制が整っているところを選んでおくと安心です。専門医がいる病院ではすぐに専門的な治療を始めることができます。健診専門の病院を選ぶ場合は、どんな病院と提携していてどの程度のフォローをしてもらえるのかをチェックしておきましょう。
プライバシーや感染対策がしっかりしている
最近は男女別のフロアがあったり、メンズデー・レディースデーを設けるなど、プライバシーに配慮した病院も増えてきました。検査そのものもプライバシーに配慮して、スタッフの性別を考慮しているところもあります。また廊下や待合スペースを広くとり、感染対策面に配慮している施設もあります。
長い付き合いになることを意識して選びましょう
今回は、人間ドックを受ける病院の選び方を紹介してきました。早期発見・早期治療には1回だけの受診ではなく、回数を重ねてデータを蓄積していくことが重要になります。気になった病院には、まずは直接話を聞いたり、病院の雰囲気を見に行ってみることがおすすめです。信頼できる先生や設備など、長くお付き合いすることを見通して、納得のいく病院を選びましょう。