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活性酸素とは何か どのように健康を害するのか どう減らすのか

未病

「活性酸素は健康を害する」「だから活性酸素は減らしたほうがよい」

このような認識は世の中にかなり浸透してきたと思います。

しかし、生物が生きるうえで欠かせない酸素が、体内で活性化するとどうして健康にマイナスに働くようになるのでしょうか。

そして、活性酸素は健康をどのように害するのでしょうか。

活性酸素は「病気の原因の原因」になりうる物質なので、健康の維持、増進に取り組むとき、この対策はとても重要になります。

元気な酸素

活性酸素も普通の酸素と同じように、酸素原子(O)が2つ連なってできています。活性酸素とは、普通の酸素より著しく反応性が増した酸素のことであり、いわば「元気な酸素」です。

参照:活性酸素(かっせいさんそ)とは? 意味や使い方 – コトバンク

生まれたての酸素?

体内以外でも活性酸素が発生することがあります。酸素原子を含む気体に電気的な刺激を加えたり紫外線を照射したりすると、活性酸素が生まれます。そのため活性酸素は発生期状態の酸素と呼ばれます。すなわち「生まれたての酸素」といえます。

その後、活性度が低下して普通の酸素に落ち着きます。

なぜ体内で活性酸素が生まれるのか

なぜ人の体内で活性酸素が発生するのでしょうか。人は生きるために酸素を吸い、その酸素は血液にのって全身の細胞に行き渡るので、活性酸素の材料である酸素が体内にあるのは理解できます。

しかし、先ほど酸素原子を含む空気に電気的な刺激などを加えると活性酸素が生まれると説明しましたが、体内には電気的な刺激も紫外線もありません。

体内にはさまざまな物質があり、なかには酸素と化学反応を起こすものもあります。そして酸素のなかには、電気的な刺激や紫外線よりもはるかにマイルドな刺激(=化学反応)でも活性酸素になるものがあり、それにより体内に活性酸素が生まれてしまうのです。

参照:健康長寿|老化のメカニズム

よい活性酸素もあるが圧倒的に悪い影響をもたらす

活性酸素は悪者というイメージがすっかり定着してしまいましたが、実は活性酸素はよい働きもします。

免疫に関与して、細胞伝達物質にもなる

活性酸素には、ウイルスや細菌などの感染を防御する働きがあります。この機能は免疫に関与します。

そして細胞どうしはシグナルを送受信しているのですが、活性酸素はこれにも関与しています。つまり活性酸素が細胞伝達物質になることがあるのです。

大半の活性酸素は健康を害するので「活性酸素を減らす」という考え方は正しいのですが、「活性酸素を体内から完全に除去する」という考え方は間違っています。

参照:活性酸素と酸化ストレス | e-ヘルスネット(厚生労働省)

過剰な活性酸素は諸悪の根源といえる

活性酸素にはよい面もありますが、過剰になった活性酸素は健康を害します。

活性酸素は細胞を傷つけます。人の体は数重兆個の細胞が集まって形づくられているので、病気とは細胞の異常と考えることができます。それで活性酸素は「病気の原因の原因」とみなされたり「諸悪の根源」と考えられたりすることがあるのです。

活性酸素は、がん、心血管疾患にどう関わっているのか

「がんや心血管疾患の主な原因は生活習慣であり、食生活の乱れや肥満や喫煙、ストレスなどが発症リスクを高める」という説明はよく聞きますが、あまり「活性酸素が、がんや心血管疾患(心筋梗塞や脳梗塞など)を引き起こす」という話は聞かないと思います。

しかし活性酸素は、がんや心血管疾患の根本的なところで関わっています。

活性酸素は、がん化のスイッチを押す

がんという病巣はがん細胞でつくられます。がん細胞の集合体ががんという病気をつくります。

1つひとつのがん細胞は、正常細胞が突然変異することで生じます。正常細胞のDNAが損傷して、がん化します。

そして正常細胞のDNAを傷つけるものの1つに、活性酸素があります。したがって活性酸素は、がん化のスイッチをオンにする役割を持っていることになります。

活性酸素→酸化ストレス→心血管疾患

続いて、活性酸素と心血管疾患の関係について紹介します。

心血管疾患は動脈硬化から始まることがあります。動脈硬化は、血管の内側の傷害や、傷害による血小板の凝集、細胞の異常などによって生じます。

そして動脈硬化を引き起こす過程で、酸化ストレスが関与していることがわかっています。

酸化ストレスとは、体を守る抗酸化防御機構が、活性酸素の攻撃に負けてしまう状態のことを指します。

つまり心血管疾患は次のように起こることになります。

①活性酸素の力が強くなる
②抗酸化防護機構が崩れる
③血管の内側の傷害や、傷害による血小板の凝集、細胞の異常が起きる
④動脈硬化を発症
⑤心血管疾患

動脈硬化が心血管疾患の原因だとすると、活性酸素は「心血管疾患の原因の原因」となり、やはりここで諸悪の根源になっています。

参照:酸化ストレス制御による心血管疾患の治療戦略

水素で強力な活性酸素を叩く

活性酸素を減らす方法はいくつかありますが、ここでは水素を紹介します。

実は体には、活性酸素に対抗する仕組みが備わっています。スーパー・オキサイド・ディスムターゼ(SOD)という酵素は、活性酸素の働きを抑制する効果があります。

ところが活性酸素はさらにその上手をいきます。ヒドロキシルラジカルという活性酸素はSODでも抑制できません。

そこで水素が活躍します。水素には強力な活性酸素除去剤としての働きがあるので、ヒドロキシルラジカルに打ち克つことができます。

しかし水素は、酸素のよう呼吸によって体内に取り込むことができません。そこで水素のサプリメントが有効になります。

参照:水素ガス吸入療法 | 先進医療の開発 | 慶應義塾大学病院

セントラルメディカルクラブは0次予防で活性酸素対策

セントラルメディカルクラブは0次予防に力を入れています。

生活習慣を改善するなどの取り組みを1次予防というのですが、0次予防はそれより先回りして健康対策を講じていきます。

セントラルメディカルクラブの0次予防の1つに活性酸素対策があります。

水素サプリメントやCBDオイルなどを使って、体内で増えすぎた活性酸素を減らしていきます。

健康の維持、増進には「鉄壁な守り」が必要で、0次予防はそれに該当します。

関連記事:0次予防がなぜ必要なのか 例を紹介しながら解説

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