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ウェルネスツーリズムとは? 健康増進のための新しい旅スタイルに世界が注目

近年、世界的に注目されているウェルネスツーリズム。これまでの”観る”旅から”、健康になる”ことを目的とした旅へ。トラベル業界でも、心身の健康状態を高めるウェルネスを目的としたサービスの提供を始めています。

ウェルネスツーリズムとは

そもそもウェルネス (Wellness)という「健康」を意味する用語は、米国の医師によって提唱された言葉であり、具体的には「心身ともに生き生きとしている状態」を指します。日本ではまだ馴染みが薄い言葉かもしれませんが、世界では約10年前から「ウェルネス(Wellness)」が注目され始めています。

ウェルネスツーリズムとは、心身の健康増進や精神的幸福を目的とした旅行形態のことです。別名、”スパツーリズム” ともいわれているように、旅先でのスパ、ヨガやフィットネス、レクリエーションなどを通してリフレッシュし、より健康に、より美しく、豊かな人生を送るために、明日への活力を養う旅のことです。

ヘルスツーリズムとの違いとは

これまでのヘルスツーリズムの中心は、医療事業者の企画であったため、基本的に“楽しさ”を目的としておらず、効果が見えにくいという点が指摘されていました。

ウェルネスツーリズムはこのような課題の解消を目指した新しい旅のスタイルです。健康促進や維持、長寿の実現を目的としており、治療を行うことはありません。ウェルネスツーリズムでは、病気の予防に加えて、生きがいや生活の質を高めることなどにポイントが置かれています。

ウェルネスの構成要素は、休暇中のヘルスケア、運動、リラクゼーション、美容、食事療法などで、温泉やスパ、ヨガ、森林療法などが当てはまります。

旅行中はウェルネスツーリズムに最適なとき

旅行中に健康に気をつけることは難しいと考える方もいらっしゃるかもしれません。旅行というと、食べ過ぎたり飲みすぎたりなど、日頃の生活リズムが崩れやすいイメージがあります。

しかし、旅行中こそ、実はウェルネスツーリズムに最適なときなのです。旅行では、日頃よりも栄養バランスの良い朝食や、名所観光などでのウォーキングを通して、健康的な生活習慣が整いやすいため、ウェルネスを取り入れやすいといえます。

さらに、温泉や、和食などの素材に恵まれている日本は、新たな観光スタイルとして、インバウンド需要も期待されています。

日本はウェルネスツーリズムに適している国

高級スパなど保養のための施設が充実している欧米諸国では、行政による協力体制もあり、自然療法に親しみやすい環境が整えられつつありますが、日本国内ではウェルネスツーリズムの認知度がまだ低いのが現状です。

しかし、世界有数の温泉資源を誇る温泉大国日本は、身体的かつ精神的な効能も期待できる資源として、長い歴史を通して温泉を活用してきました。温泉は、海外では“Hot Spring”、または“Spa”と表記されますが、日本の温泉は“ONSEN”と呼ばれ、日本固有のスパと認識されています。

日本の温泉文化は、海外のスパとの差別化という観点でも、ウェルネスツーリズムの魅力的なコンテンツになるでしょう。温泉医学研究においても、日本は世界をリードしているため、温泉は日本型ウェルネスツーリズムの主軸になると考えられます。

四季折々の風景や日本の伝統文化を紹介するだけではなく、ウェルネストラベルという旅行形態を知り、独自のサービスを開発していくことが今後のトラベル業界に求められるでしょう。

観光庁では、これまで気づいていない観光資源を活用していくことを近年の目標のひとつとしていますが、その中にウェルネストラベルも含まれています。

ウィズ/アフターコロナ時代の観光とは

新型コロナウイルス禍では、免疫力や基礎体力のアップが必須ですので、ウェルネスツーリズムの意義が重要視されており、非日常を味わえる旅先なら、より効果が期待できると考えられています。

ウィズ/アフターコロナでの観光は、これまでの密を形成しがちな”観る”観光から大きく変わることが予想されています。開放的な自然の中で、健康的なウェルネス関連のコンテンツを求める観光客も増えてくるのではないでしょうか。そうした旅行トレンドの変化を把握しつつ、各地域のアピールポイントやプロモーションをひと工夫することが企業には必要といえます。

世界の旅行需要を牽引する旅行者の多くは、富裕層やミレニアル層(1980~90年代に生まれた世代)といわれています。これらの層の方々の中には、自分の趣味嗜好に合うことや価値があると思えることにはお金を惜しむことなくかける方々がいらっしゃいます。富裕層やミレニアル層をターゲットとした観光コンテンツを進めることが、これからの日本でも重要になってくるでしょう。

実際に、日本でも沖縄県南城市ではウェルネスツーリズムの一環として、メンタルヘルスツーリズムを展開しており、朝ヨガや、アレルギーに対応した食事の提供などが観光客の注目を集めています。また、都心からアクセスの良い山梨県では、温泉、自然の癒しなどの観点から、心身をリフレッシュできるおすすめのスポットを県の公式サイトで紹介しています。

ウェルネスツーリズムは、ふと立ち止まって自分を見つめ直すという意味で”原点回帰”の価値も提供できます。慌ただしい高度情報社会の中にいる現代人にとって、静かで開放的な自然の中で、周りを気にせず自分の心と体に向き合うことは、最高の癒しとなるでしょう。日本も含め、世界を盛り立てるキーとなりそうなウェルネスツーリズム。まずは自ら体験してみてはいかがでしょうか。

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