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画像診断とは、画像検査とはなにか 基本知識と種類を解説

画像診断とは、症状が出ないうちにがんの早期発見をしたり、がんの広がりや性質を調べるために画像による検査をもとに行われる診断のことをいいます。画像検査には、超音波検査、X線検査、CT、MRI、PETなどの検査があります。

この記事では、画像診断における主な検査機器について紹介します。

画像診断を行うメリット

それぞれの病気の治療には医師の診断がついてからということになります。医師は診断をする際に必要な検査を行います。その結果からデータや所見を収集していきます。仮に、この時点で複数名の病名が疑われた場合には、それらを鑑別診断するために、またさらに更に詳しい情報が得られるような検査を行いようやく確定診断にいたります。患者様によってはなぜこんなにたくさんの検査をしないといけないのか。なぜ診断までにこんなに時間がかかるのか。と思われるかもしれませんが、治療方針を立てるにはこの一連の流れがとても重要なのです。

たとえば、仮に医師が自らの目で体の表面上にある病巣を確認できたとしても、それが良性か悪性かなどを調べるには細胞を検査する病理検査というものが必要です。

また、がんなどの体の表面上からは見えない疾患では、内視鏡やCT、MRIなどの画像診断機器を使って観察することができます。さらに臓器や骨の遠隔転移の情報を調べるためPET検査を行うこともあります。

X線検査

一般的にレントゲンと呼ばれているものが、X線検査です。

X線は放射線の1つで、物質を通過する性質があります。ただ、すべての物質を通過するわけではありません。X線のこの性質と写真技術を組み合わせて、X線が通過した部分は黒い画像、通過しなかった部分は白く画像に表れます。これにより、骨折線や肺炎、心臓肥大などが分かります。(視認できるわけです)

CT検査

CTはComputed Tomographyの頭文字で「コンピュータ断層撮影」といいます。

CT検査でもX線を使います。CT検査と区別するとき、一般的なX線検査のことを単純X線検査と呼ぶことがあります。

CT検査では、単純X線検査で映し出せなかったものが映し出せることがあります。単純X線検査の場合、X線が通過しない物質(例えば骨など)の向こうに病巣がある場合、それを画像化することができません。

しかしCT検査では、人の体を輪切り状に撮影することで、単純X線検査のこの欠点を補うことができます。

そして最新のCTでは、輪切り画像をコンピュータで処理して立体的な3次元画像に加工することができます。CTの3次元画像は、心臓や血管、大腸などをリアルに描き出します。

3次元画像は視認性が高いので、医師はより確実に病巣を確認することができます。

また、CTは高速で連続した部位の撮影ができるため事故などによる外傷時などの全身スキャンや、肺がん、肝臓がんなどの検査で使われます。

MRI検査

MRIはMagnetic Resonance Imagingの頭文字で「磁気共鳴画像撮影」といいます。

MRI検査は、磁場と電波を使って、体内の水素原子核を撮影して画像にします。X線を使わないため、被曝することがありません。

MRI検査では、人の体を輪切りにした画像が得られるほか、縦切り画像も撮影できます。

脳動脈瘤、脳腫瘍、すい臓がん、子宮体がん、前立腺がん、頚椎ヘルニア、関節の靭帯など、全身のあらゆる病気に対応できます。

PET検査

PETはPositron Emission Tomographyの頭文字で「陽電子放射断層撮影」といいます。

PET検査では、放射線の1つであるガンマ線を使います。

PET検査ではまず、受診者にFDG(放射性ブドウ糖類似物質)を投与します。FDGはブドウ糖に似た物質で、なおかつ、ガンマ線を放出する性質もあります。

がん細胞はブドウ糖の代謝が旺盛なので、FDGを多く取り込みます。FDGはガンマ線を放出するので、ガンマ線をPETのカメラでとらえることでがん細胞のおおよその位置がわかるわけです。

PET検査で得らえる画像は、がん細胞があれば、そこにFDGが集積し画像上では光っているように映ります。

PET検査では、CTやMRIではとらえられない微小ながん細胞を見つけられることがあります。

またPET検査は全身を撮影できるので、がんの遠隔転移の確認ができます。

PET/CT検査

PETとCTを組み合わせた機器を使った検査を、PET/CT検査といいます。

PETは、がん細胞のある場所を発見するのは得意ですが、臓器や器官の形を正確に描写することが苦手です。CTは臓器や器官の形を描写するのが得意です。したがってPET/CT検査によりがんの存在とその詳細な位置の特定が可能になります。

PET/CT検査は様々な薬剤を使い分けることで、がんの検査だけでなく、脳血管障害やてんかん、アルツハイマー病、脳腫瘍などの診断にも貢献しています。

まとめ~「さまざまな目」で見る

病気の有無がわかり、病気の様子がわかり、病気の広がりがわかり、病気が治っている様子がわかる画像診断は、これまで確実に治療成績の向上に寄与してきました。

しかし、「この1台ですべての病気を完全にとらえることができる」という画像検査機器はまだ開発されていません。そのため画像検査にはさまざまな種類があるわけです。

医師は、これらの検査機器を「目」として使って診断をし、治療を進めていきます。

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