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ウェルビーイング経営とは?健康経営との違いやメリット・デメリット、企業における具体的な取り組みなど解説

ウェルビーイング経営とは?健康経営との違いやメリット・デメリット、企業における具体的な取り組みなど解説

近年、企業経営者からウェルビーイング経営が注目を集めています。しかし、その言葉を聞いたことはあるものの、「そもそもウェルビーイングとは何か」「健康経営とは何が違うのか」と疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

ウェルビーイング経営とは企業のステークホルダー、中でも従業員にとってよい状態を目指す経営であり、実現することで企業にさまざまなメリットがあります。

今回はウェルビーイング経営に興味関心がある方に向けて、ウェルビーイング経営の定義からメリット・デメリット、具体的な取り組みまでを徹底解説します。

ウェルビーイング経営とは

ウェルビーイング経営とは

ウェルビーイング経営とは、企業が自社にとっての利益追求をするだけでなく、経営にかかわる関係者すべての幸せを追求する経営戦略のことです。

そもそもウェルビーイング(Well-being)とは、個人が身体的・精神的・社会的に満たされた状態を指します。ウェルビーイングの状態にある個人は高い意欲や人生の充実感を持てるようになり、持続的な幸福を感じられます。

ウェルビーイングの概念を組織全体に押し広げて、企業が従業員のウェルビーイングを実現できるように取り組むことが、ウェルビーイング経営の主な考え方です。

ウェルビーイング経営の目的

ウェルビーイング経営の目的は、従業員のウェルビーイングを追求することを通して、企業の社会的な存在価値を高めることです。

近年、企業は営利組織としての役割だけでなく、従業員が安心して働ける場所としての価値を求められるようになっています。

たとえば2015年の国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)では、目標3に「すべての人に健康と福祉を」、目標8に「働きがいも経済成長も」が掲げられています。

また、2019年4月から順次施行されている働き方改革関連法では、多様な働き方の実現や長時間労働の是正が盛り込まれました。

企業の社会的な存在価値は、現場で働く従業員はもちろん、株主や取引先、顧客(消費者)からも注目されているポイントです。社会的な存在価値が高い企業はステークホルダーとの良好な関係を保ちやすく、将来にわたっての成長を見込めるでしょう。

ウェルビーイング経営の実現は、SDGsの目標達成や働き方改革への取り組みにつながるため、企業の社会的な存在価値を高められます。

ウェルビーイング経営と健康経営との違い

ウェルビーイング経営とよく似ている用語に「健康経営」があります。

健康経営とは、従業員の健康状態を経営上の重要な指標と捉えて、従業員の健康管理を戦略的に実践するという経営戦略です。健康管理への投資によって従業員が健康に働ける状態を維持し、生産性を向上につなげることを目的としています。

ウェルビーイング経営と健康経営の主な違いは、それぞれの取り組みにおける視点と目的です。

ウェルビーイング経営の取り組みは、従業員視点で身体的・精神的・社会的に満たされた状態を目指し、社員が高い意欲や生きがいを持つことを目的としています。取り組みの中心は従業員であり、ボトムアップ型の施策を取ることになるでしょう。

対して健康経営の取り組みは、企業視点で従業員が身体的・精神的に健康である点を重視します。取り組みの主体は企業であり、トップダウン型の施策となる点が特徴です。

ウェルビーイング経営と健康経営は、どちらも従業員のパフォーマンス向上につながるという共通点もあります。しかし、意味合いや施策の方向性には違いがあるため、企業は達成したい目的に合わせて方針を使い分けることが大切です。

ウェルビーイング経営を実践するメリット

ウェルビーイング経営を実践するメリット

企業経営者の方がウェルビーイング経営の導入を検討する際は、ウェルビーイング経営のメリットを知っておくとよいでしょう。

ウェルビーイング経営は従業員だけでなく、企業全体や取引先、顧客にもさまざまなメリットがある取り組みです。

以下ではウェルビーイング経営を実践する5つのメリットを解説します。

生産性が向上する

ウェルビーイング経営に取り組むと、従業員が身体的・精神的・社会的に満たされた状態となって、仕事に対するモチベーションを高く保てるようになります。モチベーションが高い従業員が増えることにより、企業全体の生産性が向上する点がメリットです。

また、ウェルビーイング経営に取り組む過程では職場環境の改善を進めるため、従業員にとって働きやすい職場環境の構築を目指すことになります。従業員のウェルビーイングが実現できた状態で、働きやすい職場環境になることは、さらなる生産性の向上も期待できるのです。

生産性が向上すると、少ない人員でも業務を問題なく進められるようになり、人件費削減にもつながります。人手不足や経営コストの増大に悩んでいる企業にとって、ウェルビーイング経営による生産性の向上は大きなメリットとなるでしょう。

従業員の離職防止が期待できる

ウェルビーイング経営を実現することで、従業員が起業に愛着を持つようになります。「従業員のことを考えてくれる、働きがいのある企業」という印象が生まれることにより、従業員の離職防止が期待できるでしょう。

従業員が離職する理由はさまざまであるものの、「労働環境への不満」「人間関係のストレス」「仕事と生活の両立が難しい」といった現環境への不満が多くを占めています。ウェルビーイング経営は従業員のウェルビーイングを目指す過程で、離職につながる不満を解消・軽減することが可能です。

優秀な人材を集めやすくなる

ウェルビーイング経営には優秀な人材を集めやすくなるメリットもあります。企業が人材募集をする際、ウェルビーイング経営を実践していることは自社の魅力となり、人材へのアピールにつながるためです。

特に優秀な人材を獲得したい場合、ウェルビーイング経営を実践しているかどうかは応募を左右する重要なポイントとなります。

優秀な人材は企業の規模や労働条件以外にも「職場環境」や「働きやすさ・やりがい」に注目しています。ウェルビーイング経営は、「自分の能力を発揮できる環境がある」と魅力を感じてもらいやすく、優秀な人材の獲得を期待できるでしょう。

また、ウェルビーイング経営を実践する企業はSNSや口コミサイトなどでポジティブな情報を発信してもらいやすくなります。近年はインターネットを通じて求人情報を収集する求職者が多いため、ウェルビーイング経営は良好な企業イメージを広めるためにも欠かせない経営手法です。

ウェルビーイング経営の実施を社外に発信できる

企業にとってウェルビーイング経営の実施は特徴的な経営方針であり、従業員のウェルビーイングを考えた優良な経営をおこなっていることを社外に向けて発信できます。企業経営の信頼性を高める材料となって、株主からの信頼を高めたり、取引先との良好な関係を築いたりしやすくなるでしょう。

ウェルビーイング経営が企業経営の信頼性を左右する理由は、従業員の働き方や労働環境に関わる問題の発生は経営継続上の課題となる可能性があるためです。たとえば従業員の長時間労働を原因とする労働災害が発生した場合、企業自体が批判されるだけでなく、株主や取引先にも迷惑がかかるおそれがあります。

ウェルビーイング経営を実践していれば、従業員の働き方などに関わる問題が発生する可能性を低減できるため、ステークホルダーからの信頼を高めることにもつながります。

企業価値を高められる

ウェルビーイング経営によって身体的・精神的・社会的に満たされた状態の従業員が増えると、業務の質が向上して顧客満足度を高めやすくなります。市場における自社の優位性を持てるようになり、企業価値を高めることが可能です。

特に接客や顧客への提案を行う職種では、従業員自身が幸せを感じているかどうかは顧客への対応を左右するポイントです。ウェルビーイング経営による恩恵を受けた従業員は企業に愛着を持っているため、顧客と企業をつなげる仕事に誇りを感じることができ、丁寧な接客や創造的な提案をおこなえるようになります。

ウェルビーイング経営のデメリット

ウェルビーイング経営のデメリット

ウェルビーイング経営には多くのメリットがあるものの、いくつかのデメリットもあります。ウェルビーイング経営を検討する企業はデメリットも把握して、どのように対策すればよいかを考えておくことが大切です。

以下ではウェルビーイング経営を実施する3つのデメリットと対策を解説します。

売上が低下する可能性がある

ウェルビーイング経営を実現するには、従業員の勤務時間の見直しや、職場環境の整備をおこなう必要があります。取り組みを進める過程で従業員の業務量が減少したり、さまざまなコストがかかったりして、売上や利益率が低下する可能性がある点に注意してください。

しかし、ウェルビーイング経営の取り組みによる売上の低下は一時的なものです。ウェルビーイング経営に成功すれば生産性が向上し、結果として売上増加が期待できます。

短期的な売上低下に惑わされず、長い視野で取り組みを判断することが大切です。

高い成果をすぐに得られるわけではない

ウェルビーイング経営は生産性向上や人材獲得への効果などが期待できるものの、高い成果をすぐに得られるわけではありません。

ウェルビーイング経営の目的は「従業員のウェルビーイングを実現すること」であり、長期的な取り組みが必要です。短期的な成果を目指さず、数年単位の長い視野で取り組みへの投資と成果の回収を考えましょう。

また、従業員個人のウェルビーイングは主観的な判断が必要であり、かつ個人差が大きい領域です。成果を確認するには従業員満足度調査(ES調査)を定期的に行うとよいでしょう。

ウェルビーイング経営の取り組みにコストがかかる

ウェルビーイング経営を実現するにあたっては、従来導入していなかった取り組みが必要となり、ある程度のコストがかかります。ウェルビーイング経営は長期的な取り組みが必要なため、取り組みにかかるコストが経営上の負担になる点がデメリットです。

ウェルビーイング経営の取り組みを導入する際は、取り組みの導入コストとランニングコストを把握して、長期継続が可能かを判断しましょう。

まずは小規模な取り組みから始めて、成果が得られるまでの時間や費用対効果を分析することがおすすめです。

ウェルビーイング経営の主な取り組み5選

ウェルビーイング経営の主な取り組み

企業がウェルビーイング経営を導入するためには、具体的な取り組みを考える必要があります。

ウェルビーイング経営の取り組みはさまざまな方法があるため、いくつかの方法を比較検討して、自社が導入する取り組みを決めるとよいでしょう。

最後に、企業経営者が押さえるべきウェルビーイング経営の取り組みを5つ紹介します。

経営層の意識改革を進める

ウェルビーイング経営を成功させるためには、まず経営層の意識改革を進めましょう。従業員のウェルビーイングを考えたさまざまな取り組みを立案しても、経営層やマネジメント層の承認を得られなければ実施できないためです。

経営層の意識改革としては、経営層にウェルビーイングの概念を理解してもらうことから始めます。ウェルビーイングがなぜ必要か、経営に取り入れることでどのような効果があるかを説明しましょう。

経営層にウェルビーイング経営の必要性を理解してもらえると、さまざまな取り組みについて承認を得やすくなり、従業員のウェルビーイングを追求できる基盤が整います。

勤務時間や勤務形態を見直す

従業員のウェルビーイングを追求するには、従業員の労働環境に注目する必要があります。勤務時間や勤務形態などを調査して、ウェルビーイングの妨げとなる要素がないかを確認しましょう。

たとえば長時間労働が慢性化している場合は、長時間労働が発生する原因を調べます。1人あたりの業務量に無理があると分かれば、業務量の調整をおこないます。

リモートワークやフレックスタイム制の導入といった柔軟な働き方の推進も重要です。柔軟な働き方を選択できる職場環境では従業員が仕事と生活を両立しやすくなり、ウェルビーイングの実現につながります。

社内コミュニケーションの活性化を図る

ウェルビーイングは身体的・精神的だけではなく、社会的にも満たされている状態を指します。企業において従業員が社会的に満たされた状態をつくるには、社内の人間関係を良好にする取り組みが不可欠です。

社内の人間関係を良好にする取り組みが、「社内コミュニケーションの活性化」です。従業員同士のコミュニケーションや、上司と部下の意思疎通がスムーズにおこなわれると、従業員は人間関係のつながりを楽しめるようになり、社会的に満たされた状態を作れます。

具体的な取り組みとしては、社内イベントや1on1ミーティングの実施、感謝の気持ちを伝え合うサンクスカードの導入などが挙げられます。

福利厚生を充実させる

企業の福利厚生を充実させることも、従業員のウェルビーイング実現につながる取り組みとして活用できます。以下のように従業員の健康増進やプライベート充実のサポートができる内容を導入するとよいでしょう。

【ウェルビーイングにつながる福利厚生の例】

  • ・スポーツクラブの割引券配布
  • ・がん検診や人間ドックの費用補助
  • ・保養所の宿泊料金補助
  • ・プライベート旅行の費用補助

など

福利厚生の内容は他社との差別化がしやすく、企業のウェルビーイングへの取り組みとしてアピールできるポイントです。特徴的な福利厚生を導入すれば従業員の定着促進や優秀な人材獲得も期待できます。

従業員のメンタルヘルスケアを実施する

現代の社会人はさまざまなストレスに晒されており、従業員がメンタルヘルスの問題に悩んでいるケースも多くあります。ウェルビーイング経営を導入する際は、従業員のメンタルヘルスケアを実施することがおすすめです。

たとえば従業員全体へのストレスチェック制度や、管理職向けにストレスマネジメント研修を導入します。メンタルヘルスに関わるサポート体制を整えることで、従業員のメンタルヘルスの不調を把握しやすくなり、悩みが大きくなる前に問題解決を目指せます。

また、社内にメンタルヘルス相談の窓口を設置したり、産業医と面談できる機会を用意したりなどの取り組みを導入することも1つの方法でしょう。

まとめ

ウェルビーイング経営は企業関係者の幸せを追求する経営

ウェルビーイング経営とは、従業員に代表される企業関係者の幸せを追求する経営です。近年のSDGsや働き方改革への関心の高まりから、ウェルビーイング経営は注目を集めています。

ウェルビーイング経営を実現できると、生産性や企業価値の向上、従業員の離職防止、人材獲得がしやすくなるといったメリットがあります。経営者の方はご紹介した取り組みを参考に、ウェルビーイング経営の導入を検討しましょう。

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