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短時間睡眠体質のショートスリーパーとは?米研究者が特有な遺伝子を発見

健康長寿

睡眠不足が続いて、重要な会議でも急に睡魔に襲われる、仕事でミスが続くなどといった経験がある人は多いのではないでしょうか。忙しい現代生活の中では時間をできる限り有効に使うことが求められますが、世の中には生活時間が一般の人よりも長い人が存在します。つまりは、睡眠時間が短く、活動時間が長いショートスリーパーと呼ばれる人たちです。この記事ではショートスリーパーとはどんな特質のある人か解説します。

日本人の平均睡眠時間は6~7時間

厚生労働省の「令和元年 国民健康・栄養調査結果」によると、平均睡眠時間が6時間から7時間未満の割合が最も多く、6時間未満と回答した人を性別・年齢別にみると、男性の30~50歳代と女性の40~50歳代が4割を超えていました。

睡眠の質については、20~50歳代は昼間に眠気を感じることがあり、70歳代女性では夜の睡眠途中に目が覚めることを挙げている人が多い傾向がありました。

睡眠の妨げとなる点では、20歳代では「就寝前のスマホ、メール、ゲームなど」、30~40歳代の男性では「仕事」、30歳代の女性では「育児」を挙げています。

ショートスリーパーとは?ロングスリーパーとの違い

6時間未満の短眠者をショートスリーパーと呼び、9時間以上の長眠者をロングスリーパーと呼んでいます。

ショートスリーパーは6時間未満の睡眠でも十分に健康を維持できる、短時間睡眠体質の人のことです。ショートスリーパーは、レム睡眠、すなわち脳の眠りが浅い時間が少なく、眠りが深いノンレム睡眠の時間はほとんど一般の人と変わりません。そのため、睡眠時間が5時間以下の日が何日続いても、昼間に眠気がくるなどの自覚症状がなく、健康上もとくに問題がないことが特徴です。一方、ロングスリーパーは入眠に時間がかかり、浅い眠りを繰り返す傾向があります。

実際にはショートスリーパーの人数は非常に少なく、正確な割合は調べられていませんが、人口当たり約1%未満と考えられています。

ちなみに、睡眠時間が6~10時間の人はバリアブルスリーパーと呼ばれており、日本人全体の80~90%がバリアブルスリーパーといわれています。睡眠時間をカットしたり延ばしたりできるため、variable(変化しやすい)という意味の名前が付けられたそうです。

偉人や著名人の睡眠時間

ナポレオンの睡眠時間はわずか3時間、発明王エジソンは4時間という話は有名です。現代人では、マイクロソフト創業者ビル・ゲイツや、アメリカ合衆国元大統領ドナルド・トランプも、1日数時間の睡眠、イギリス元首相のサッチャーは4時間といわれています。

一方で、相対性理論で有名なアインシュタインの睡眠時間は10時間と長く、アイシュタイン曰く、「9時間以下しか睡眠できなかった日は頭が冴えない」と周囲に漏らしていたそうです。また、ノーベル物理学賞受賞者の小柴昌俊博士は、平均睡眠時間が11時間と、かなりのロングスリーパーです。

このようにみると、人並み以上に優れた創造力や頭脳、行動力を発揮するために、長時間の睡眠が必要ということでもなく、みな自分なりの睡眠時間の基準をもっていたといえます。快適な眠りの基準は、人によってさまざまであるといえるでしょう。

ショートスリーパーは特有の遺伝子をもっている

短い睡眠時間で日中眠気も感じずに元気に過ごせるショートスリーパー。睡眠時間が少ない分、自由に使える時間が増えるので、できればショートスリーパーになりたいものですが、何か目指せる方法があるのでしょうか?

残念ながら、訓練などでショートスリーパーに変われる可能性はないようです。

カリフォルニア大学神経科学科の近年の研究で、ショートスリーパーには睡眠に関わる遺伝子に変異があることが分かったのです。この変異遺伝子をもっている人は、目覚めやすく、より長時間活動的な状態でいられる脳をもっているとされています。

私たちの多くは、目覚まし時計をかけても、一度のアラームですっきりと起き上がれることは少なく、しばらくベッドでボーッとしていることが多いものです。しかし、マウスを使った実験では、変異遺伝子を持つマウスは睡眠時間が短いことはもちろん、深い睡眠状態からの覚醒が非常に早いことが分かっています。

つまり、短時間睡眠は変異した遺伝子によるものなので、変異遺伝子を持っていない人が、ネット上のさまざまな情報に煽られ、ショートスリーパーを目指すと、健康を害するリスクがあるかもしれません。実験でも、5時間睡眠を連日続けると、ミスが日を追うごとに増えていくことも分かってきました。

変異遺伝子をもっていない普通の人がショートスリーパーを目指すことはできません。睡眠時間が減れば、それだけ自由に使える時間は増しますが、自身の睡眠体質を無理に変えようとすると、翌日の作業能力は確実に低下します。睡眠不足は健康だけでなく、仕事にも悪影響が出てきます。自分に合った睡眠時間を見つけ出し、日中のパフォーマンスを向上させるほうが得策といえるでしょう。

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