マンションのような住み心地の高級老人ホームの特徴とは
その他老人ホームといえば要介護認定を受けた高齢者が入居し、介護サービスを受けながら生活を送ることをイメージする人が多いでしょう。
老人ホームには公費で運営される公的施設、民間の法人が運営する民間施設の2種類があります。
今回紹介する高級老人ホームは民間施設の分類に入り、高級老人ホームは他の老人ホームと比較しても豪華な設備を揃えているのが特徴です。
本記事では高級老人ホームとは具体的にどのような特徴があるのか、費用、選び方のポイントを解説します。
高級老人ホームの特徴
一般的な老人ホームは公的施設なら要介護度に応じて入居でき、民間施設では要支援段階から入居できます。
一方の高級老人ホームはホテルのような内装をしており、要支援段階に入っていなくても入居可能なことが多いです。
特徴としては次の5つがあります。
- ホテルのラウンジのような共有スペースがある
- 定時に食事が提供される
- 他の入居者と交流するレクリエーションがある
- 各自に部屋が割り当てられる
- ジムや映画館などのアトラクションが設置されている
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ホテルのラウンジのような共有スペースがある
多くの高級老人ホームには、ホテルのラウンジを思わせる共有スペースがあります。
通常の老人ホームにも共有スペースはありますが、机と椅子が置いてあるだけというのが一般的です。
高級老人ホームの場合は、リゾートホテルを思わせる空間をイメージしたものであり、共有スペースというよりも高級ホテルにいる感覚に近いものがあります。
定時に食事が提供される
一般的な老人ホームでは栄養面を考慮した食事ですが、高級老人ホームの場合は栄養面だけでなく、見た目も高級料理店のような食事が提供されます。
もちろん自分で調理することも可能なので、好みに合わせた食事スタイルを選ぶことができます。
栄養面や見た目だけでなく、コース料理、食器まで気配りがされており、リゾート地にいる気分で食事を堪能できるはずです。
他の入居者と交流するレクリエーションがある
老人ホームの側面として、身体機能や社会性の維持も重要なポイントです。
毎週または毎月決まった曜日、時間にレクリエーションが開催され、他の入居者と交流しつつ色々なレクリエーションを楽しむことが可能です。
専門家によるヨガやフィットネス、英会話教室など、様々なレクリエーションが開催されます。
各自に部屋が割り当てられる
老人ホームでは一部を除き、基本的には4人部屋や2人部屋が中心です。
一方の高級老人ホームでは各自に部屋が割り当てられ、夫婦だけのプライベートスペースはもちろん、家族と過ごすための応接室も用意されています。
立地条件が良い高級老人ホームも多く、オーシャンビューや季節を感じられる、絶景を見渡せる部屋などが用意されています。
ジムや映画館などのアトラクションが設置されている
施設にもよりますが、ジムや映画館など何らかのアトラクションが施設内に設置されていることがあります。
レクリエーションだけでなく、ジムで体を鍛えることも、映画館で好きな映画を見ることも自由です。
料金は発生することも多いですが、施設内でも快適に過ごせるよう配慮がされています。
高級老人ホームの費用相場
まず一般的な老人ホームの費用相場を見ていきましょう。
施設によって非常に幅があるため一概に言うことは難しいですが、入居費用は数十万〜数百万円とされています。
月額の費用は10万〜30万円程度が一般的とされ、本人の年金にプラスアルファで費用を払う必要があるでしょう。
一方、高級老人ホームの場合はどうか見ていきます。
こちらは施設によって入居費用と月額費用には施設ごとに大きな差があります。
入居費用は200万〜8,000万円程度で、月額費用は20万〜200万円程度と施設により様々です。
一般的な老人ホームに比べると費用がかなり高くなりますが、その分施設は充実しています。
加えて、高級老人ホームではホテルのコンシェルジュのようなスタッフも配置されており、サービス内容も手厚くなっています。
施設とサービスの両面が優れている分、それだけの費用が必要ということを理解しておく必要があるでしょう。
高級老人ホームを選ぶポイント
高級老人ホームを選ぶときは4つのポイントを吟味し、選択してください。
- 費用は妥当か
- 生活しやすいか
- 必要なサービスは揃っているか
- 利便性は良いか
費用は妥当か
高級老人ホームは一般的な老人ホームよりも高い費用を必要とするので、費用を払い続けることができるか、費用とサービスのバランスは妥当かを検討しましょう。
特に費用を払い続けることができるかが高級老人ホームではポイントとなるため、入居費用、月額費用をしっかりと計算してから入居を決めましょう。
長期間の入居を前提とするのが老人ホームですから、年単位で支払い続けることができるかどうか詳細に検討する必要があります。
生活しやすいか
高級老人ホームは単にそこで過ごすというだけでなく、老後の人生を楽しく送れるかということもポイントになります。
サービス内容だけでなく、施設の内部構造、開催されるレクリエーションやプログラム、アトラクションなどが自分に合っているか検討してください。
生活しやすく、かつ楽しい老後を過ごせる環境を選択しましょう。
必要なサービスは揃っているか
高級老人ホームでは介護やリハビリ、レクリエーションだけでなく、コンシェルジュや付き添いサービスの有無も重要です。
必要な物をコンシェルジュに依頼、1人での買い物が難しいときの付き添い、安否確認など付加的なサービスもチェックしましょう。
施設によっては医師が常駐し、体調を管理してくれるところもあるので、自分が求めるサービスを提供しているという点も施設選びのポイントです。
利便性は良いか
買い物や通院時のアクセスの良さ、家族が通いやすい立地にあるかという利便性も重要です。
高級老人ホームは景観を重視してアクセスに不便なケースもゼロではないので、利便性は見落としやすいポイントです。
自分が普段から利用する場所へのアクセスが良いかどうか、移動のしやすさも意識してください。
まとめ
高級老人ホームについて、特徴や費用、選び方を解説しました。
一般的な老人ホームに比べて費用が高くなりますが、それだけ施設が充実し、レクリエーションなども豊富に開催されます。
高級老人ホームでは介護を受けるだけでなく、施設内での過ごしやすさや楽しさも重視しています。
老後を長く過ごすことを前提として、単なる住環境の提供だけでなく充実した生活を送れるように配慮しているのです。
施設によって入居費用や月額費用は千差万別ですが、入居に際してはご自分が求めるサービスを提供しているかどうかをチェックするようにしましょう。