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DEXA検査とは?骨粗しょう症を予防するために

DEXA検査とは

「DEXA検査」は、医療の現場で用いられている検査であり、骨密度を測定するために行います。骨粗しょう症のリスクを早期発見することにつながるだけでなく、骨粗しょう症の傾向を事前に確認し、適切な治療計画を立てる際にも役立ちます。
今回は、DEXA検査の概要や検査の流れ、注意事項などについて詳しく解説します。

DEXA法(骨密度検査)とは

DEXA法(骨密度検査)とは

DEXA法(デキサほう)とは、日本の骨粗鬆学会ガイドラインで基準測定器として定められたX線骨密度測定装置を使い、外からは見えない骨の状態を確認する検査のことです。

DEXA法で使用するX線骨密度測定装置では2種類のエネルギーのX線が照射されますが、放射線量はごく微量であるため体への負担は少ないとされています。誤差が少ないうえに、測定時間も短く済むのが特徴です。

また、従来の方法で骨密度検査を行う場合と比べると、DEXA法のほうが精度は高く、検査結果の信頼性も高い点が魅力です。

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症とは

そもそも骨粗鬆症とは、一体どのような病気なのでしょうか。DEXA検査の対象となる「骨粗鬆症」についてご紹介します。

骨の量が減ってしまう

骨粗鬆症とは、骨の量が減ってしまう病気です。骨の量が減ることで、もろくなってしまい骨折のリスクが高まるといった問題が生じます。比較的高齢者に多く、転倒や壁に手をついたはずみで骨折してしまうことも少なくありません。

骨の量が減ってしまう原因として挙げられるのが、骨形成と骨吸収がうまく行われなくなることです。ホルモンの影響を受けることがほとんどで、該当者の大半が女性ともいわれています。

高齢者の場合、背中や太ももの付け根など重要な部分を骨折すると、そのまま寝たきりになってしまうことがあります。また、仮に寝たきりにならなくても、骨折した部分が慢性的に痛むようになり、痛みをかばおうとして姿勢が悪くなることも少なくありません。結果的に背中が丸くなってしまったり、身長が縮んでしまったりと、さらなる悪影響を及ぼします。

痛みが少なく自覚しにくい

骨粗鬆症は、痛みを感じるケースはほとんどないといわれていて、自覚しにくい病気です。そのため、本人も周囲の家族も気がつかないまま、骨粗鬆症が進行しているケースも珍しくありません。実際に、ある日うっかり骨折した際に病院の診察を受けて、初めて骨粗鬆症の事実を知る方は多いです。

骨粗鬆症は一度発症してしまうと完治の難しい病気であり、予防や早期発見が重要です。すでに骨粗鬆症と診断された場合には、症状が進行しないように医療機関で適切な治療を受けたり、治療薬を服用したりするなどの対策が求められます。

DEXA検査の流れ

DEXA検査の流れ

DEXA検査に興味がある方の中には「初めてでどのように検査が進むのか不安」と感じる方も多いのではないでしょうか。ここからは、DEXA検査の流れについてご紹介します。

受付

DEXA検査を受ける際には、まず受付で検査を希望する要旨を伝えます。当日に突然来院すると、待ち時間が長くなってしまうことがあるため、可能であれば事前に電話などで予約しておくとスムーズにDEXA検査へと進みやすくなるでしょう。

DEXA検査に向けて、食事を抜く必要はありませんし、前日の夕食や水分も普段通りで問題ありません。

診察

DEXA検査の前に診察を行います。医師に生活上の問題や身体面の不具合などについて質問されるので、心当たりがある部分はきちんと答えましょう。

たとえば「転んだだけで骨折してしまったことがある」「姿勢が悪くなってきた」「身長が縮んだ気がする」など、些細なことでも伝えてください。骨粗鬆症に直接関係のなさそうな症状であっても、きちんと伝えておくことでさまざまな情報を考慮した検査を行えるので、気になることがあれば共有しておくと安心です。

DEXA検査の実施

診察を行い、とくに問題がなければDEXA検査を行います。所要時間は10分程度です。

機器の上に仰向けになって体を倒し、膝の裏にクッションのような台がある状態で検査します。姿勢の微調整があれば、医師から指示があるのでよく聞いて体勢を整えましょう。

また、服装によっては診察着に着替える必要があるため、指示があれば指定の診察着に着替えてください。

検査結果の確認

測定が終了したら、当日のうちに検査結果を確認できます。骨密度はどれくらいなのか、骨粗鬆症のリスクや発症は見られるのか、などについて説明されるのでよく確認しましょう。説明の中で分からないことがあれば、その都度質問しても問題はありません。

とくに、「測定結果の見方が難しい」といった声があるので、結果の見方が分からない場合にもこの段階で確認しておくことをおすすめします。

会計

検査結果を確認したら、会計を行います。DEXA検査は保険適用外の検査となるため、全額負担となることを覚えておきましょう。領収書が発行されるので、忘れずに受領して費用や検査項目に誤りがないかを確認してください。

医療機関によっては、「骨粗鬆症検査」などの名称で、さまざまな検査をセットで行っているケースもあります。個別でそれぞれの検査を受けるよりもお得なので、気になる方は医療機関の診療項目を確認してみてください。

DEXA検査を受ける際の注意事項

DEXA検査を受ける際の注意事項

DEXA検査を受けるにあたって、事前に知っておくべき注意事項があります。場合によっては、DEXA検査を受けられなくなることもあるので、あらかじめ把握したうえで準備・計画を進めていきましょう。

骨に異常がある場合は検査結果に影響することがある

DEXA検査を受けるにあたって、まず知っておきたい注意点が、骨に異常がある場合は検査結果に影響する可能性があることです。腰椎圧迫骨折があったり、股関節変形の症状が見られたりする場合、測定結果の信頼性が下がってしまいます。機器の特性上、骨の異常がある場合はDEXA検査のメリットである「精密な検査」の結果が期待できなくなるため、あらかじめ理解したうえで検査に臨むことが大切です。

検査直前にバリウム・造影剤を使用した場合は検査できない

DEXA検査の前にバリウムや造影剤などを使用した検査を受けている場合は、基本的に検査ができません。バリウムや造影剤などを使用してから、どれくらいの期間をあけてDEXA検査を受けられるのかについては、医療機関によって方針が異なります。バリウム・造影剤を使用した検査から、数日~1週間程度空けることを推奨している医療機関がほとんどですが、不安な方は事前に問い合わせて確認しておくことをおすすめします。

検査費用は10割負担となる

DEXA検査は保険適用外のため、10割負担(全額負担)となります。具体的な金額は医療機関によって異なるものの、4,500~10,000円程度が多い傾向です。いざ支払いの場になってから慌てなくて済むように、事前に医療機関の公式サイトを確認したり、問い合わせて費用について質問したりしておきましょう。

DEXA検査の結果の見方

DEXA検査の結果の見方

DEXA検査の結果をどのように見たらいいのか、と悩む方は少なくありません。普段目にすることのない検査結果なので、どの項目を見るべきか、何の値を確認すればいいのか分かりにくいのが実情です。ここからは、DEXA検査の結果の見方を解説していきますので、参考にしてみてください。

「BMD」の値を確認する

DEXA検査を見る際には、まず「BMD」と記載された値を確認しましょう。BMDは骨密度を指していて、カルシウムの重さを表記した部分です。BMDでは、1㎠あたりにどれくらいのカルシウムがあるかを数値で表しており、値が大きければ骨密度も高く、骨が強いと判断されます。

日常生活の中ではあまり意識することのない「自分の骨にはどれくらいのカルシウムがあるのか」といった点に着目し、自分の体と向き合ってみてください。

グラフは横軸が年齢、縦軸が骨密度の値

DEXA検査では、グラフでも骨密度について表しています。グラフの横軸が年齢、縦軸が骨密度の値であり、自分の年齢と骨密度が該当する部分に印がついていますので確認しましょう。自分以外のさまざまな年齢・骨密度の平均と比較しながら確認できるため、自分の骨密度が一般よりも高いのか低いのか分かりやすいのが特徴です。

DEXA検査をおすすめする方

DEXA検査をおすすめする方

DEXA検査はどのような方におすすめできるのでしょうか。骨粗鬆症のリスクや発症を確認するためのDEXA検査を受けたほうが良い方についてご紹介します。

高齢者

DEXA検査を受けたほうがいい方として、まず挙げられるのが高齢者です。一般的に、年齢が高くなるにつれて、骨密度は低下していくといわれています。骨密度の低下は自覚症状がなく、骨折をしたときに初めて骨粗鬆症が進行していたことを知るケースも多いため、高齢の方は定期的にDEXA検査で骨密度の検査を受けたほうがよいでしょう。

とくに、女性はホルモンの関係上、骨密度が低下しやすい傾向にあります。骨粗鬆症を発症する患者の割合は、圧倒的に女性が多いとされているため、早期発見のためにもDEXA検査は必要です。

またDEXA検査は被ばく量が少なく、検査時間も数分から10分程度であるため、体への負担も軽くて済みます。高齢者でも受けやすい検査なので、定期的なDEXA検査がおすすめです。

身長が縮んだ方

大人になってから身長が縮んだと感じる方は、DEXA検査を検討しましょう。あまり知られていませんが、身長が縮むといった症状は、骨粗鬆症に見られる症状の一つです。よく、高齢になると身長が縮むといわれますが、これは骨粗鬆症が主な原因として挙げられます。骨粗鬆症が進行し、背骨がつぶれることが原因で身長が縮んでしまうのです。

背骨のつぶれに痛みや違和感がないことも多く、自覚症状がないまま「気がついたら身長が縮んでいる」といった事態に陥っています。

身長が縮んでいることに気がついたら、なるべく早めにDEXA検査で骨密度を測定してみましょう。

後湾・円背の方

後湾・円背の方は、DEXA検査がおすすめです。後湾・円背とは、背中が猫背のように丸くなってしまっている姿勢のことであり、骨粗鬆症の典型的な症状の一つです。後湾・円背は、放置するとどんどん進行してしまい、背骨をまっすぐに伸ばすことが困難になっていきます。さらに、常に背中が丸くなり、前かがみになっていることから、腹部の臓器を圧迫して「逆流性食道炎」「胸やけ」などの症状が増えることも少なくありません。

年齢を重ねるごとに腰や背中が丸くなるのはよく見られる傾向ですが、体への負担が大きくなってしまうためDEXA検査で骨密度を確認したうえで適切な治療へとつなげる必要があります。

DEXA検査を受けられない方

DEXA検査を受けられない方

DEXA検査は骨密度を測るうえで魅力的な検査ではありますが、「受けられないケース」もあります。どのような方がDEXA検査を受けられないのか見ていきましょう。

妊娠中、妊娠の可能性のある方

DEXA検査を受けられない方として、まず挙げられるのが「妊娠中」もしくは「妊娠の可能性のある方」です。DEXA検査はX線を用いて行う検査であるため、原則として妊娠中や妊娠の可能性がある女性には適しません。

妊娠中にX線を受けると、体内の胎児が被ばくするリスクがあるとされています。近年は、胎児のへの影響については極端に心配するほどではないとの声もありますが、正常な発育に悪影響を及ぼすことがあるので、特別な事情がない限りは、妊娠中は避けることが無難です。

とくに、妊娠6~12週の妊娠早期の時期は、母子ともに不安定な時期。現時点で妊娠が発覚していなくても、妊娠している可能性がある場合は、DEXA検査の判断には注意が必要です。

出産後にDEXA検査を希望する際は、体調が落ち着いたタイミング(6か月以降)で検討することをおすすめします。

腹部にペースメーカーを入れている方

腹部にペースメーカーを入れている方は、DEXA検査を受けることができないため注意しましょう。DEXA検査のX線は、ペースメーカーに照射するとオーバーセンシングが起こるリスクがあるとして、厚生労働省から注意喚起されています。オーバーセンシングが起こると、ペーシングの出力に悪影響を及ぼす可能性があり、健康被害につながると考えられています。

DEXA検査は主に背中や腰回りを検査するため、検査部位から近い「腹部」にペースメーカーを埋め込んでいる方は注意してください。

検査部位に体内インプラントが入っている方

検査部位である「腰椎」「両大腿骨」などに体内インプラントが入っている方は、DEXA検査を受けることができません。体内インプラントは、「人工歯」「人工関節」「脳動脈クリップ」「人工内耳」などがありますが、いずれも検査部位に挿入されている場合はDEXA検査を受けられないため注意してください。

ただし、検査部位から離れている「人工歯」「人工内耳」の場合は、問題なくDEXA検査を受けることが可能です。

判断に迷うこともあるため、自分で判断するのが不安な場合は、あらかじめ問い合わせて確認しておきましょう。

DEXA検査についてのまとめ

DEXA検査の概要や検査時の注意点、おすすめする方、おすすめしない方など、幅広くご紹介

本ページでは、DEXA検査の概要や検査時の注意点、おすすめする方、おすすめしない方など、幅広くご紹介しました。DEXA検査は、高齢者に多い骨粗鬆症の早期発見につながる検査です。自分の骨密度をチェックしたり、同じ年代の平均と照らし合わせたりしながら、必要な対応や治療を検討することができます。

骨密度の低下を放置してしまうと、骨の中がスカスカでもろい状態に陥ってしまいます。その結果、骨折のリスクが高くなってしまうため注意しなければなりません。とくに高齢者の場合は、骨折がきっかけで寝たきりになってしまうこともあります。骨粗鬆症の予防や早期発見・早期治療は、健康寿命を延ばすことにもつながるため、これを機に骨密度を検査してみることをおすすめします。

現在、ご自身の骨密度について気になっている方や、骨粗鬆症になりやすい年代の方は、ぜひ一度DEXA検査を検討してみてはいかがでしょうか。

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