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投資だけでなくビジネスにも有効な逆張り思考とは?

逆張りという言葉からは投資をイメージする方が多いと思いますが、「逆張りの経営戦略」といった言葉も目にすることがあります。そこで今回のコラムでは、投資だけでなくビジネスにも有効な逆張り思考について解説します。

投資用語での逆張りとは

株価は常に変動していますが、株価が上昇しているときに買い、株価が下落傾向にあるときに売る方法が一般的であり、これを順張りといいます。一方、株価が下落したときに買ったり、株価が急騰したときに売ったりする、相場の流れに対して逆方向に売買する方法が逆張りです。市場がほとんど見向きもしない株や債券などを安い値で買い、高値になったときに利益を得るというのも逆張りの投資戦略です。リスキーではありますが、株価がゼロになることは破綻寸前の会社でないかぎりほとんどありません。いつかは上昇に転じて儲かる可能性があるという考え方は、株以外にもFXや外国為替でもお馴染みの取引手法といえます。

逆張り思考はビジネスにも活用できる

人は無意識のうちに、世間の流れに乗って、多くの人と同じ考え方や行動をする傾向があります。人と同じことをやっていれば安心だという考えが心のどこかに住みついているのかもしれません。

しかし、時代の流れに逆らい、大半の人が選ばないようなことにお金や時間をかける、逆の選択により成功のチャンスをつかめることがあります。これまでにも多くの起業家が革新的なサービスを生み出してきましたが、そのような成功者に共通している点は、逆張り思考を身につけていたことです。会社を経営されている方もこれから起業を考えている方にとっても、重要な考え方の一つが逆張りの発想です。逆張り思考をすることで、他社より一歩先を歩むことができ、ビジネスが大きく飛躍する可能性があります。

IT産業が躍進した2000年代以降、多くの事業が生まれては廃れていく中でも、大きな成功を収めることができた企業は、世間一般の常識にとらわれない逆張り思考でビジネスモデルを展開し、市場を切り開いてきたといえるでしょう。

逆張り思考のメリットとは

順張りは、市場規模が大きい分野では利益が見込めそうですが、ライバルが多いため差別化が難しく、勝てる確率が低くなります。しかし逆張りの場合、少数派に属するのでライバルが少ないのがメリットです。趨勢に属さず、大多数の人と同じ土俵に立たなければ、成功の確率が高くなるといえるでしょう。もちろん、逆張りしたからといって100%成功するわけではありません。そこには知識や経験に加え、ある種動物的な勘の良さというものも必要になるでしょう。

逆張り思考は当然リスクも苦労も伴います。常識や流行などの陰に隠れているニーズをすくい上げることができても、ビジネスでは想定外の課題に直面することがあります。しかしうまく読みが当たれば、順張りよりもはるかに大きな利益に恵まれる可能性が高まります。

逆張り思考を身につけるには?

ここでは逆張り思考を鍛えるためのポイントを3つ紹介します。

気軽にできる逆張りから始めてみる

仕事や人生でいきなり大きな逆張りの一手に出るのは不安もあるでしょう。そのような場合は、まずは気軽にできる逆張りから始めてみることです。逆張り思考をして、実際に行動することに慣れることが大切です。

逆張りの精度を高める

次は逆張りの精度を少し上げてみましょう。そのためには、本当に少数派であるか、そしてそのジャンルに入り込む余地があるかを慎重にリサーチする必要があります。

つまり、逆張り思考で成果を出すためには、勝算がどのくらいあるかを予め分析することが大切です。例えば、まだ注目されていないビジネスを立ち上げようとする場合、顧客層やニーズなどについてデータ収集やマーケティングを十分に行いましょう。

こだわりのある分野を逆張りする

逆張り思考を続けていると、「人と違うこと」にときには疲れてしまうことがあります。逆張り思考に疲れないコツは、あれもこれもと逆張りするのではなく、これなら勝算があると確信できるジャンルに絞ること。ここぞという場面で逆を行く勇気を持つこととも言えるでしょう。

逆張り思考による成功例

ソロ活

ソロ活という言葉を聞いたことがあるでしょうか。ソロ活とは、焼肉や鍋料理、カラオケなどは「複数人で楽しむもの」という固定観念をなくし、「一人だから気兼ねなく、自由にこころゆくまで楽しめる」という逆張り思考で生み出された新たなライフスタイルです。今や一人カラオケやソロ活女子なる言葉もよく聞かれるようになりました。

VOD

VODは、インターネットで視聴できる動画配信サービスです。端末と回線があれば、リーズナブルな月額制で場所と時間を選ばずに映画やドラマ、アニメが見られます。テレビドラマやアニメは決まった時間に見るものという概念を見事に覆し、顧客の獲得に成功しています。若い世代では特に、テレビはほとんど見ない、という層も数多く存在しています。

コロナ禍での新卒採用

コロナ禍でどこの企業も人員削減に追われていますが、そんな中、ある投資ファンドの企業が、創業以来初の新卒採用を始め、話題になりました。新卒採用開始の背景には、各社が新卒採用を見送った今年度、就活市場に多くの優秀な人材が集まってくるだろうとの読みがありました。まさに逆張りの人事戦略といえるでしょう。

 

大半の人と同じことを考えていては、チャンスはつかめません。ビジネスや人生をより豊かにするための考え方のひとつとして、逆張り思考を鍛えることを意識してみてはいかがでしょうか。ちょっとした発想の転換を意識し、可能性の扉をつねに開いておくとで、新しいビジネスアイデアが生まれるかもしれません。

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