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大腸内視鏡検査とは?費用や分かることを徹底解説

大腸内視鏡検査とは?費用や分かることを徹底解説

「大腸カメラなんて恥ずかしくてイヤ」
「毎年便潜血検査してるのに内視鏡検査はどうしても必要?」

地方自治体で行われている一般検診や、企業の健康診断などで40歳以上になると必ずおこなわれる便潜血検査。便潜血検査で陽性と判定されると大腸がんの可能性があるため大腸内視鏡検査を受けるようにと勧告されます。検査は消化器内科クリニック、もしくは内科で受けることができます。

大腸がんは自覚症状がなく、初期の頃は発見しにくいうえに40代以上での死亡率が高くなるため、再検査の指示があった方はできるだけ早く検査を受けることをおすすめします。この記事では大腸内視鏡検査の意義や検査にかかる時間、費用など詳しく解説します。

大腸内視鏡検査とは

大腸内視鏡検査とは

大腸内視鏡検査とは、肛門から直径2cmほどの柔らかなファイバースコープを挿入し、大腸に異常がないかどうかを観察する検査です。先端にカメラが付いていて、大腸の様子をその場で見ることができます。そのため、大腸カメラと呼ばれることもありますが同じものです。

検査はまず、大腸の一番奥までカメラを挿入し、カメラを抜いていく時、腸にガスを送り込んで膨らませながら撮影します。大腸の中にポリープが見つかった場合は、ファイバースコープに内蔵されているハサミやワイヤーを使用してその場で切除することもあります。

いま、日本人の2人に1人ががんにかかるといわれていますが、そのうち大腸がんは30代~70代の広い年代でみられるがんです。特に女性に多く、女性の罹患するがんの第二位、死亡率では第一位です。

しかし、大腸がんは早期発見によって治る見込みの高いがんでもあります。大腸内視鏡検査は大腸がんを早期に発見し治療する、最も有効な治療法です。

がんの部位別統計|対がん協会

大腸内視鏡検査を受けた方がいい方

大腸内視鏡検査を受けた方がいい方

「痛くないのかしら」「恥ずかしい」と思っている方も多い検査ですが、次のような症状がある方は積極的に大腸内視鏡検査を受けてください。

健康診断で便潜血を指摘された方

大腸の中にポリープができているとそこから出血することがあります。便潜血が指摘されたということは、ポリープができている可能性があります。だたし、便潜血検査ではポリープが実際にできているのかどうかまではわからないため、便潜血検査で要再検査と指摘された場合、必ず大腸内視鏡検査を受けてください。

大腸に疾患があると考えられる方

下痢と便秘を頻繁に繰り返す、これといった原因も思い当たらないのにいつもお腹が痛い、便が細いといった症状がある方にも大腸内視鏡検査は有効です。原因はさまざまですが、このような症状がある場合、いくつかの疾患が疑われます。不安を抱えながら生活するより、必要な治療をおこなって、早く健康的な生活に戻れるよう積極的に検査を受けましょう。

大腸内視鏡検査で見つかる病気

大腸内視鏡検査で見つかる病気

具体的に大腸内視鏡検査で見つかる疾患にはどのようなものがあるでしょうか。

大腸がん

大腸がんは初期の頃は自覚症状がほとんどありません。大腸には痛覚がないのです。

しかし一方で、早期に発見し切除することで完治するがんでもあります。10cmほどの大きさなら大腸内視鏡検査の際にがんを切り取ることも可能です。

大腸がんについて|国立がん情報サービス

大腸ポリープ

ポリープ(できもの)はほとんどが良性のものですが、まれにがん化するものもあります。ポリープは約10年でがん化するとされており、取り除いておきたいものです。

内視鏡検査の途中で切り取られたポリープはその後、病理検査に出されます。良性のものか悪性のものかについての結果がわかるのは約1週間後です。

大腸ポリープとは

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎とは、国が指定する難病の一つです。大腸の壁に炎症が起き、頻繁に下痢を繰り返します。ひどい腹痛を伴うのも特徴です。

性別、年齢別では発症の差はありませんが、年々難病申請をする人が増えている疾患の一つでもあります。ストレスや家族性(遺伝)など様々な要因が指摘されていますが治療法が確立されていません。

潰瘍性大腸炎とは|難病ナビ

過敏性腸炎

精神的なストレスや自律神経の失調によって起こると考えられています。頻繁に下痢や便秘、腹痛を訴えるのが特徴です。内視鏡検査では、がんや潰瘍性大腸炎の可能性を除外するために行われます。

過敏性腸症候群|厚生労働省ヘルスネットナビ

検査の際、下剤はどうしても必要ですか?

検査の際、下剤はどうしても必要ですか?

大腸内視鏡検査では、検査そのものよりも下剤がつらかったという方も多いのですが、下剤の服用はどうしても必要です。大腸内視鏡検査では大腸の壁にある襞の一つ一つまでよく観察します。

下剤は腸の中をきれいにして、腸の壁をしっかり観察するためには絶対に必要な処置です。腸に便が残ったままでは観察ができず、正確な診断が行えません。最近は下剤を自宅で飲んでいくのが主流です。味もイオンミネラルウォーターのようで飲みやすくなっています。

大腸内視鏡検査は痛い?

大腸内視鏡検査は痛い?

前処置として鎮静剤を点滴投与します。またカメラを挿入する時は麻酔ゼリーを使用するため、挿入する際の痛みはないという人がほとんどです。

大腸は150cmほどの長さがあり、まっすぐではないうえに1人ひとり同じではありません。熟練した医師はカメラの先端が腸壁に当たらないようにうまく進めていくため、痛みを感じることはほとんどありませんが、稀に曲がり角などでうまく曲がらずに痛みを感じることはあります。

大腸がん|国立がん情報サービス

大腸内視鏡検査にかかる時間

大腸内視鏡検査にかかる時間

検査にかかる時間そのものは30分程です。検査着に着替えたり、鎮静が切れるまでしばらく休んでいたりする時間を含めると2時間~3時間程度を見ておきましょう。

大腸内視鏡検査の流れ

大腸内視鏡検査の流れ

では、具体的に大腸内視鏡検査を受けるまでの手順と段取りについて解説します。
※あくまで一般的な手順になりますので、詳しくは検査を行うクリニックの指示に従ってください。

大腸内視鏡検査の1週間前

  • ・血液検査
  • ・下剤を受けとり、飲み方や注意事項について説明を聞く
  • ・検査食を購入できるところも

検査予定日の1週間前に感染症の検査を行います。肝炎やHIV、ウイルス性の疾患がないかどうかについて調べるためです。

その後、食事や下剤の飲み方やスケジュールなどについての説明を聞きます。検査の前日は食事に制限があるため、検査食を用意しているクリニックもあります。

3日前~食事に注意する

3日前から消化の良い食事に切り替えます。具体的に食べていいものと食べてはいけないもののリストが渡されることもあり、それに従って食事をすれば問題ありません。

基本的には繊維質の含まれるもの、消化の悪いものは食べられません。有料で検査食を準備してくれるところもあるため、自分で管理するのが面倒だと思う方は購入しても良いでしょう。

前日~下剤の服用を開始する

前日の夕食は20時ないし21時までに済ませるようにしましょう。21時以降は水やお茶は飲めますが「透明な」ものだけです。

寝る前に下剤を服用します。夜中に腹痛と便意で、頻繁に目が覚めるかもしれません。

大腸内視鏡検査の当日

朝食は不可です。さらに検査の数時間前から液体の下剤を飲み始めます。処方されたものによって下剤の作り方が少しずつ違うので説明書をしっかり読むことが大事です。

コップに一杯ずつ(150~200ml)15分おきに服用します。味は悪くありません。ただとにかく量が多いです。トータルで2Lもの下剤を飲むことになります。

頻繁に便意が起きますので、どんどん出しましょう。完全に便の色がなくなるまで自宅で待機です。あらかじめ「便がどれくらいの色になったらいいのか」について教えられます。便の色がなくなったら病院に連絡してください。

まだ頻繁に便意を催すため、自宅で下剤を飲む人はできるだけ近くのクリニックで受ける方が良いでしょう。また、当日鎮静剤を使用するため車や自転車を運転しての来院はできません。どこで検査を受けるのかについては注意が必要です。

着替えと鎮静剤の投与

病院に到着したら検査着に着替えます。ここまでで便意はほぼ収まっているため、検査中にトイレに行きたくなることはまずありません。問診票の記入の後、点滴のルートを取り、鎮静剤の投与が開始されます。

鎮静剤を使用しても、完全に眠ってしまうわけではありません。検査の途中で医師に体の向きを変えるように指示されますが、それもきちんと理解できる程度です。

検査

検査開始です。初めは左向きに横になります。麻酔ゼリーがたっぷり使用されているため、カメラが挿入されるときはほぼ何も感じません。医師の指示に従って体の向きを変えながら検査は進みます。

検査はいったんカメラを大腸の一番奥まで入れ、カメラを抜きながら大腸の壁を観察するのです。その際に腸を膨らませて襞をのばすため、ガスを入れます。少しお腹が張るような感じはありますが、それほど気になりません。

観察

カメラを抜いて検査は終了です。医師から簡単な説明があるが、鎮静が効いているためぼーっとしているでしょう。意識ははっきりしているが30分~1時間ほどベッドで休みます。

診察・結果の説明

鎮静が切れてきたら、着替えます。その後、診察です。医師から画像を見ながら説明があります。特になにも問題がなくければ支払いを済ませて帰宅することができます。

もしポリープがあり、切除した場合はさらに詳しく調べるため検査に出されます。検査の結果を聞くために1週間後の予約を促されます。

大腸内視鏡検査後の注意点

大腸内視鏡検査後の注意点

ポリープを切除した方もしていない方も共通ですが、大腸内視鏡検査をした日は車の運転はできません。大腸の壁を伸ばすためにガスを注入したため、お腹が張るかもしれません。我慢せずにガスを出しましょう。

我慢しているとお腹が痛くなることがあります。当日の入浴は控え、シャワー程度にとどめてください。なお、切除したポリ―プの結果は、2週間前後でわかります。

ポリープの切除がなかった方

3日間ほど様子を見ながら消化の良いものから徐々に普通の食事に戻して大丈夫です。3日間出血もなく、便通も普通であればいつも通りの生活に戻すことができます。

ポリープを切除した方

1週間は消化の良いものを食べること、よく噛んで食べることを心がけましょう。アルコールや脂っこいものは負担が大きく、出血する可能性があるため控えるほうが無難です。

激しい運動も血行が良くなり、ポリープを切除したところから出血することがあるためしばらくはお休みしましょう。もし便器が赤くなるほどの出血があった時は迷わず受診してください。

大腸内視鏡検査にかかる費用

大腸内視鏡検査にかかる費用

<3割負担の場合>

検査のみ:約8,000円前後
病理検査:+約5,000~12,000円
ポリペクあり:5,000円/部位(3部位まで算定)
合計約20,000~30,000円

1割負担の方の場合はこの3分の1程度です。人間ドッグの場合は自費であり、すべてがセットになっているためこの限りではありません。

医療保険の支払い対象になる場合も

ポリープが見つかって切除すると、「ポリペクトミー」(通称ポリペク)という術式の手術となり、医療保険をかけている場合は支払い対象になります。保険の書類を病院に提出するのは結果の説明があってからです。

書類は各保険会社に申請して取り寄せることができます。ポリペクまですると3割負担だとしてもかなり高額になるため、自分が加入している医療保険でポリペクが支払い対象かどうかを調べてみると良いでしょう。支払金額については保険会社に確認してください。

大腸内視鏡検査はどれくらいの間隔で受けるべきですか?

大腸内視鏡検査はどれくらいの間隔で受けるべきですか?

ポリープが大腸がんになるまでには10年かかると言われています。40歳以上の方は市町村や企業の健康診断で1年に一度、必ず便潜血検査を受けましょう。基本的にはそれで十分です。

しかしながら、ポリープの切除をしたことがある方、便潜血項目で要再検査となったり、家族に大腸がんの既往があったりする方は1年に一度、内視鏡検査を受けておくと安心です。それ以外の方は3~5年に一度を目安にしましょう。

まとめ

大腸がんは初期にはほとんど自覚症状がありません。また女性が罹ることが多いがんの2位であり、かつ死因の第一位であることなどから、きちんと健康診断を受けておくことは大切です。

もし便潜血があり「要再検査」と告げられても、この記事を参考に、慌てずに検査を受けてください。セントラルメディカルクラブ世田谷では、大切な会員の皆様の健康を守るためにステージ0での発見をめざしております。ぜひ、ご活用ください。

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