セレブ御用達といわれるような病院は一般の病院と何が違うのか
顧問医セレブリティが利用するいわゆるセレブ御用達の病院というものが国内外に存在します。
セレブ病院は、一般の病院と何が違うのでしょうか。
この記事ではセレブのための病院について考え、一般の医療機関との違いについて解説します。
セレブ利用者が多い国内の病院とは
セレブ向けの病院と一般の病院との違いは、日本においては海外ほどはっきりと峻別されているわけではありません。
たとえばLAにあるシーダーズサイナイ・メディカルセンターのような、世界中から2,000名以上の一流の専門医を集め、超高額な医療費を支払える一握りのセレブしか利用できない医療機関というものは、そこまで歴然とした形では日本には存在していません。
日本の場合、伝統や格式といった点で、たとえば御三家と呼ばれる以下の病院があります。
・社会福祉法人恩賜財団母子愛育会、愛育病院
・医療法人財団順和会、山王病院
・一般財団法人聖路加財団、聖路加国際病院
いずれも東京都心に門を構え、愛育病院と山王病院は港区、聖路加国際病院は中央区にあります。
愛育病院は昭和天皇が上皇陛下のご出産を記念して設立した経緯があります。また、社会福祉法人恩賜財団母子愛育会の総裁は秋篠宮皇嗣紀子妃殿下、つまり紀子様が就任されています。
したがって愛育病院は、皇室との深いかかわりがあるという点で、一般的な医療機関とは異なるイメージが定着しているのかもしれません。
山王病院は、山口百恵さんがこの病院で出産されたことで非常に話題になりました。
さらに、この3院に次の2院を加えて、5大私立病院と呼ぶことがあります。
・社会福祉法人、三井記念病院
三井記念病院は千代田区にあり、旧三井財閥総代の三井八郎右衛門氏による寄付で設立されました。現在も三井グループが支援していることから、経済界や財界の要人に使われています。
・学校法人慶應義塾、慶應義塾大学病院
慶応義塾大学病院は新宿区にあります。私大医学部最高峰の慶應義塾大学の学校法人慶應義塾が運営しているので、日本を代表する病院と呼んでも異論はないでしょう。
セレブ向け病院の特徴|豪華な設備
上記の5大私立病院も、公的医療保険が使えるという点では一般の病院と変わりありません。セレブと言われる人が利用する病院だからといって、特殊な医療を提供しているわけではないのです。
では、何が一般の病院と異なるのか。その一つに施設の豪華さがあります。
例えば山王病院のロビーにはグランドピアノが鎮座しています。またそれらの病院の多くには、食堂ではなくレストランがあります。個室もホテルのスイートルームのようで、洗面台、シャワー、トイレ、ソファセット、冷蔵庫、テレビ、Wi-Fiなどを完備している部屋などもあります。
セレブ向け病院の特徴|高い治療技術
ハード(外見)だけでなく、そうした病院ではソフト(中身)ももちろん充実しています。
最新の治療機器や検査装置を備え、優秀なスタッフも集まりやすくなります。
セレブ向け病院の特徴|プライバシー管理が万全
セレブ向けの病院に共通した特徴は、利用者のためのプライバシー管理が徹底しているという点です。ただでさえ注目を集め、一挙手一投足がメディアに報じられるような有名人の場合、特に治療に関するデリケートな情報は絶対に外部にもれるべきではありません。当然どの病院でもそうした個人情報の管理は徹底されていますが、セレブが多く利用する病院においては、そもそも一般の患者の目に触れさせないなど、特に厳重な管理が行われています。
国立大学の附属病院はセレブ病院ではないのか
5大私立病院については上述しましたが、国立大学の附属病院がセレブ向けの病院であるかどうかは、判定が難しいところでしょう。
ここまで説明したセレブ向けの病院の特徴に合致する部分と、合致しない部分があるからです。
<セレブ向けの病院と合致する国立大学付属病院の特徴>
・最新の医療機器や検査装置を保有する
・優秀なスタッフが多い
・患者さんの情報管理が徹底している
豪華な設備については、さすがにロビーにグランドピアノを置いている国立大学附属病院はないでしょうが、例えば東京大学医学部附属病院には「グランA」という特別な病室があり、広さは高級マンション並みの150平方メートルで、1日の料金は231,000円です(*1)。
設備はベッドルーム、会議室、談話室、バス、シャワー、洗面台、トイレ2カ所、Wi-Fi、簡易キッチン、ウォークインクローゼット、テレビ3台、ブルーレイプレイヤー、ソファー、テーブル、冷蔵庫、電子レンジなどとなっています。
この病室があるフロアには、専属のコンシェルジュが存在します。
東京大学医学部附属病院はこの病室のことをホームページで「プライバシー、セキュリティーに配慮した設計で、眺めのよい高層階に位置しています」とPRしています(*1)。
セレブが頼りにする会員向け医療の存在
ここまでお読みいただいた方は、日本国内のセレブ向け病院が、プライバシーに特に気を使っており、また豪華な設備を持つことを理解されたことと思います。
治療面に関しても、優秀なスタッフを集め、最新の機器を用いて高度な医療を提供しています。
では、国内外のセレブリティたちは、セレブ向けの病院を頼りに自らの健康を維持管理しているのでしょうか。答えはYESでもあり、NOでもあります。
それらの病院は、いざ病気になったときに頼りになる存在ではあるものの、そもそも深刻な病気にならないための日々の健康管理にまで親身に力を貸してくれるわけではありません。
そうした役割は、海外では一般的な会員制医療やプライベートドクターと呼ばれる存在が頼りにされています。
具体的に、オーダーメイドの医療、会員制医療で可能になるのは、以下のようなことがあります。
・病気が深刻になる前、いわゆる未病の段階で身体の変化に気づく
・普段の健康状態を把握しているからこそ、病気が発症した場合にすみやかに適切な治療に繋げることができる
・病気が深刻になった場合でも、幅広い専門医との連携によって最先端の治療をいち早く受けることができる
まとめとして~セントラルメディカルクラブ(CMC)の顧問医サービス
私たちセントラルメディカルクラブは、「顧問医」という独自の存在が会員様の健康を日ごろから親身に管理し、病気にならないための取り組み、早期発見・早期治療を可能にするための取り組みを行っております。
最新機器を用いた検査体制、会員様のプライバシーをお守りする仕組み、ゆったりとお寛ぎいただきながら検査や治療を受けていただける設備や環境を有しております。
ご自身の健康を専門家と共にしっかりと管理したい、そのようなご要望をお持ちの方は、法律のことを顧問弁護士に相談されるように、ぜひとも当院の顧問医にご相談ください。