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がん予防に役立つ医療について

がん予防に役立つ医療について

がん(悪性新生物)は日本人の死因の第一位であり、生涯のうちに2人に1人ががんに罹患するといわれています。しかし、生活習慣の改善や医療によるケアを活用することで、がんのリスクを大幅に減らすことができるのをご存知でしょうか。

 

本記事では、がん予防に役立つ医療について解説します。がんに対する漠然とした不安を抱えている方、がん予防に興味がある方はぜひ最後までお読みください。

がんの発症要因

がんの発症要因

がんの発症には、遺伝的要因、ライフスタイル、環境因子の3つが複雑に絡み合っています。

 

まず遺伝的要因とは、がん抑制遺伝子の変異や、がん遺伝子の活性化など、DNA レベルでの異常を指します。家族にがん患者がいる場合、関連する遺伝子を受け継いでいる可能性があり、がんのリスクが高くなります。

 

次に、喫煙、過剰飲酒、肥満、運動不足といった不健康なライフスタイルも、がんの発症に大きく関与しています。これらの生活習慣は、細胞のダメージを蓄積させ、細胞のがん化を促進すると考えられています。

 

さらに、大気汚染、発がん性物質などの環境因子に日常的に曝されることも、がんのリスクを高める要因となります。

 

これら3つの要因が重なることで、がんの発症確率が上昇します。つまり、がん予防のためには、遺伝的リスクを把握しつつ、ライフスタイルの改善と環境因子へのばく露を最小限に抑える必要があるのです。

遺伝的要因とがんの関係性

がんの発症には、遺伝子の変異が大きく関与しています。がん抑制遺伝子であるp53やRBの機能が失われたり、がん遺伝子であるRASやMYCが活性化されたりすることで、細胞のがん化が促進されます。

 

これらの遺伝子変異は、家族性のがんで特に顕著に見られます。例えば、乳がんや卵巣がんの発症に関連するBRCA1/BRCA2遺伝子の変異は、親から子へと受け継がれる可能性があります。こうした遺伝的要因を持つ人は、生涯のがんリスクが一般の人と比べて高くなると報告されています。

 

ただし、遺伝的要因があることで必ずがんが発症するわけではありません。変異を持っていても、適切な予防法を実践することで、がんのリスクを下げることが可能です。

ライフスタイルとがんリスクの関連

喫煙、過剰飲酒、肥満、運動不足など不健康なライフスタイルは、がんのリスクを大きく高めます。

 

例えば、喫煙者は非喫煙者と比べて男性で4.4倍、女性で2.8倍肺がんになりやすく、受動喫煙も肺がんになる危険性を2~3割程度高めるといわれています。

また、アルコールの多量摂取は、食道がん、肝臓がん、乳がんなどの発症率を押し上げます。1日平均23g以上のアルコール摂取で、がんのリスクが高まるというデータもあります。

肥満も、乳がん・大腸がん・子宮内膜がんなど様々ながんのリスク因子となり、がんによる死亡率が増加するといわれています。

 

これらのデータからも明らかなように、ライフスタイルを改善することが、がん予防に直結します。具体的には、禁煙、節酒、バランスの取れた食事、適度な運動習慣が重要です。例えば、1日30分の運動を週5日行うことで、胃がん、膀胱がん、大腸がんなどのリスクを10~20%減らせると報告されています。

 

毎日の生活習慣を見直し、少しずつでも改善を積み重ねることが、がん予防の第一歩となるのです。

環境因子ががん発症に及ぼす影響

大気汚染や発がん性物質など、私たちを取り巻く環境因子も、がんの発症に関与しています。例えば、大気中の微小粒子状物質(PM2.5)への長期ばく露は、肺がんのリスクを高めると報告されています。また、紫外線の浴びすぎは皮膚がんの主な原因となります。

職業的な発がん物質へのばく露も問題です。アスベストを扱う建設作業員や、ベンジジンを使用する化学工場の労働者は、それぞれ中皮腫や膀胱がんのリスクが高くなります。

 

こうした環境因子へのばく露を避けることは、がん予防に欠かせません。具体的には、マスクの着用や空気清浄機の使用で大気汚染物質を減らす、日焼け止めの使用などで紫外線対策をおこなう、アスベストなどの発がん物質を適切に管理するなどの対策が挙げられます。

 

このように、環境因子へのばく露を減らす工夫を日々の生活に取り入れることが、がんのリスクを下げることにつながるのです。

日本人のためのがん予防法

日本人のためのがん予防法

日本人のがん罹患率を部位別に見ると、男性では前立腺がん・大腸がん・胃がん、女性では乳がん・大腸がん・肺がんが上位を占めています。これらのがんの予防には、日本人のライフスタイルに即した対策が求められます。

バランスの取れた食生活とがん予防

がんを予防するためには、食習慣を改善し、バランスの取れた食事を心がける必要があります。

日本人1人あたりの野菜の摂取量は年々減少しています。厚生労働省の調査によれば、成人の野菜摂取量の平均は1日約280gで、目標の350gに届いていません。また、塩分の過剰摂取や、加工肉の多量摂取なども問題視されています。

 

特に重要なのが、野菜と果物の摂取です。野菜に含まれるビタミンやファイトケミカルには、抗がん作用があるといわれています。

にんじんなどに含まれる「βカロテン」や、ブロッコリーやキャベツ、大根などに含まれる「スルフォラファン」には強力な抗酸化作用があり、がん細胞の増殖を抑制する効果が報告されています。また、トマトに含まれる「リコピン」や、ニンニクに含まれる「アリシン」も、がん予防に役立つ物質として注目されています。

また、塩分の過剰摂取は胃がんのリスクを高めることもあり、血圧が高い方は1日6g未満に抑えることが目標になっています。

 

1日5皿以上の野菜料理を食べる、塩分を控えめにする、加工肉の代わりに魚や大豆製品を選ぶなど工夫してみましょう。特定の食品に偏るのではなく、多様な食品をバランスよく組み合わせることが、がん予防には最も重要なポイントです。

適度な運動習慣の重要性

がんの予防には、運動習慣の確立も欠かせません。日本人の運動習慣者の割合は低い水準にあるのが現状です。

 

運動ががん予防に効果的なのは、いくつかの理由があります。

まず、運動には免疫機能を高める作用があります。適度な運動をおこなうことで、がん細胞を攻撃するNK細胞が活性化し、がんの発生を抑制する効果が期待できます。また、運動は肥満を予防し、がんのリスクを下げる効果もあります。肥満は、乳がんや大腸がんなどの発症と関連があるため、体重管理は重要ながん予防策の一つといえます。

さらに、運動にはストレス解消効果もあります。ストレスは免疫機能を低下させ、がんのリスクを高める要因となるため、運動によるストレス発散はがん予防に役立つのです。

 

厚生労働省は、1日あたり8,000歩の歩行相当の運動を推奨しています。ウォーキングは手軽に始められ、がん予防に効果的な運動の一つです。また、ジョギングや水泳、サイクリングなどの有酸素運動も、がんのリスクを下げるうえで有用です。

 

無理のない範囲で、自分に合った運動を継続的におこないましょう。ただし、激しすぎる運動は逆効果になることもあるため、体調に合わせて適度な強度で行うことが肝要です。

禁煙・節酒によるがんリスク低減

喫煙と飲酒は、がんのリスクを高める要因の一つです。

喫煙者は非喫煙者に比べて、肺がんになるリスクが高くなり、肺がんだけでなく、口腔がん、咽頭がん、膵臓がんなど、様々ながんの発症にも関与しています。また、アルコールの多量摂取も、食道がん、肝臓がん、乳がんなどのリスクを高めることが知られています。

 

このように、喫煙と飲酒はがんのリスクを大きく高める行為であり、がん予防のためには禁煙と節酒が欠かせません。もし自身で節制することが難しい場合は、禁煙外来やニコチン代替療法の活用、アルコール依存症の専門医への相談など、医療機関のサポートを上手に利用することが大切です。

がん予防の鍵は免疫力

がん予防の鍵は免疫力

がんの発生と進行を抑制するうえで、免疫システムが果たす役割は非常に大きいといえます。がん細胞は、健康な細胞の遺伝子変異などによって異常増殖したものです。通常、こうしたがん細胞は「NK細胞」や「キラーT細胞」などの免疫細胞によって速やかに排除されます。

 

しかし、ストレスや加齢、不健康な生活習慣などによって免疫機能が低下すると、がん細胞が免疫の監視をすり抜けて増殖を始めます。また、がん細胞は免疫細胞の機能を抑制する物質を放出し、自らの生存に有利な環境を作り出すことで大きくなっていきます。

つまり、がんの発生を防ぎ、仮に発生しても進行を遅らせるためには、免疫力を高く保つことが極めて重要なのです。

 

免疫力を高めるためには、バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠、ストレス管理が欠かせません。特に、抗酸化作用のあるビタミンやミネラルを豊富に含む食品を積極的に摂取することが大切です。ビタミンCやビタミンE、亜鉛、セレンなどは、免疫細胞の機能を高める効果があると報告されています。

がん予防の効果が期待できる医療について

がん予防の効果が期待できる医療について

医療技術の中には、がんの予防に役立つものがいくつかあります。これらの技術を上手に活用することで、がんのリスクを大幅に下げることが可能となるでしょう。

ここでは、病院で受けられるがん予防について解説します。

 

さらに、遺伝子検査技術の進歩により、がんの発症リスクを予測することも可能になりつつあります。例えば、乳がんや卵巣がんの発症に関連するBRCA1/BRCA2遺伝子の変異を調べることで、高リスク群を同定し、早期発見・早期治療につなげることができます。

医療の進歩は、がんの予防と早期発見に大きく貢献しつつあります。 

幹細胞上清液

幹細胞上清液は、再生医療に使用される幹細胞を培養した後に残った培養液を遠心分離器にかけて、不純物を取り除き、滅菌した上澄み液のことです。

幹細胞上清液には、幹細胞が分泌する様々な成長因子やサイトカインが含まれており、主に免疫に関わる細胞を活性化して炎症をコントロールします。これを注射や点滴などにより体内へ投与することで、がん予防に役立つ可能性が注目されています。

 

幹細胞上清液による治療は、薬剤の品質などによって副作用の可能性もあるといわれています。上清液の元となっている幹細胞のドナーが明示されていることや、品質や安全性の管理に問題がないかを確認のうえ、信頼のおけるクリニックで受けることをおすすめします。

高濃度ビタミンC点滴

高濃度ビタミンC点滴には強力な抗酸化作用があり、がんを予防する効果が期待できます。

ビタミンCが体内に取り込まれることで体内の酸化を防ぐだけでなく、血液中に投与された高濃度ビタミンCが大量の過酸化水素を発生させ、がん細胞にダメージを与えると考えられているのです。

 

ビタミンCは水溶性であり、体内に貯蓄することができません。そのため、口径では摂取しても一定割合は代謝され、体外に排出されてしまいます。点滴を用いることで、短時間で大量のビタミンCの投与が可能となる点がポイントです。

免疫細胞療法(BAK療法)

免疫細胞療法(BAK療法)は、患者自身の免疫細胞を体外で増殖させた後、再び体内に戻す治療法です。がん細胞を攻撃するNK細胞などを増殖させるため、高い効果が期待されています。

すでにがんと診断された患者の治療に用いられることが多いですが、がん予防においても有用であると考えられています。

がん治療に携わる医師によるおすすめのがん予防

がん治療に携わる医師によるおすすめのがん予防

がん予防に精通した医師の多くは、医療以外のがん予防法として、特定のサプリメントや健康法を推奨しています。その中でも注目されているのが、CBDオイル、水素サプリ、グルタチオンなどです。

これらの物質は、抗酸化作用や抗炎症作用があり、がんの発生や進行を抑制する可能性があるとされています。

CBDオイル

CBDオイルは、大麻草の非精神活性成分カンナビジオール(CBD)を含む植物油です。CBDは、がん細胞の増殖を抑制し、アポトーシス(あらかじめ予定された細胞死)を誘導する作用があると報告されています。

 

大麻と聞くと、「危険なのではないか」「違法なのではないか」と不安になる方もいらっしゃるかもしれませんが、CBDと大麻は全く異なる成分です。違法薬物としての大麻は、花や葉、根から抽出されるテトラヒドロカンナビノール(THC)による精神活性作用があるものを指し、中毒性がある成分です。一方でCBDは、茎や種々から抽出される中毒性のない成分なのです。

 

CBDオイルの使用にあたっては、品質の高い製品を選ぶことが重要です。THC(精神活性成分)を含んでいないか、不純物が入っていないかを購入前に確認しましょう。また、念のため、妊娠中・授乳中の方や乳幼児は使用を避けたほうが良いでしょう。

水素サプリ

水素は、体内で活性酸素を選択的に除去する抗酸化物質として注目されています。活性酸素は、がんの発生や進行に関与することが知られており、水素はこれを効果的に中和すると考えられているのです。

 

水素サプリは、カプセルの中に水素を発生させる成分が入っており、摂取することにより体内で水素を発生させて取り込むことができるものです。動物実験では、水素サプリの摂取によりがんの発生率が低下したとの報告があります。

グルタチオン

グルタチオンは、体内で生成される抗酸化物質で、がんの予防に重要な役割を果たすと考えられています。活性酸素を除去して細胞のダメージを防ぐ働きがあり、また解毒作用も持っていることから、がんのリスクを下げるといわれています。

 

グルタチオンは、レバーや肉類、小麦胚芽やパン酵母、さらにはキウイフルーツやアボカドなど多くの食品に含まれますが、その量は食品の鮮度や加熱調理などによっても変化します。効率よく摂取するならサプリメントが良いでしょう。

高精度な医療機器によるがん検診も忘れずに

高精度な医療機器によるがん検診も忘れずに

がん予防には、生活習慣の改善や免疫力の向上とともに、早期発見・早期治療が欠かせません。がん検診を活用することで、がんの兆候をいち早く捉え、適切な治療につなげることができるのです。

 

近年、がん検診の分野では、画像診断機器「PET-CT」が注目されています。がん細胞が正常の細胞に比べて多くのブドウ糖を取り込むという性質を利用して、放射線薬剤を体内に投与して特殊なカメラで撮影する検査です。がん細胞の成長・増殖や転移を、さまざまな角度から効率的に把握することができる検査方法です。その精度は、一般的な検査機器では映らないような1cm以下の小さながんも発見できるほどです。

 

このような医療技術を駆使することで、早期のがんを見逃すリスクを大幅に下げることができます。年に1回を目安に、高精度な医療機器を導入している病院でがん検診を受けるようおすすめします。

まとめ

本記事では、医療を活用したがん予防法について詳しく解説してきました。がんの発症には、遺伝的要因、ライフスタイル、環境因子など、様々な要因が複雑に絡み合っています。これらのリスク因子を理解し適切に対処することが、がん予防の第一歩となります。

 

特に、バランスの取れた食生活、適度な運動習慣、禁煙・節酒など、日常的な生活習慣の改善は、がんのリスクを大幅に下げる上で欠かせません。また、免疫力を高く保つことも、がんの発生や進行を抑える上で重要な役割を果たします。

 

がんは予防可能な病気です。本記事で紹介した情報を参考に、がん予防に取り組み、自身の健康を守りましょう。

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