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乳がん初期症状の特徴と、そのほかの乳房疾患との違い

乳がんは検診で早期発見できるがんです。一般的な情報としては、乳がんは皮膚の表面近くに発生するため、指で触れてしこりを感じるといいますがそのころにはすでに進行しているケースを多くみます。

また、乳房(にゅうぼう)の様子を目で見てひきつれや左右の乳頭位置の違いを主訴に受診する方も多いですがこのような場合においても同様です。

乳がん検診についてはマンモグラフィとエコーという検査を定期的に行うということと、かつ受診している施設がマンモグラフィを二人の医師で診断(読影)しているということが望まれます。

この記事では、乳がんの初期症状の特徴を紹介します。当てはまるものがあれば、医療機関にかかるようにしてください。

ステージによって10年生存率が大きく異なる

まず、乳がんの治療において早期治療がどれほど大切なことなのか紹介します。

以下の数字は、乳がんのステージごとの10年生存率です(*1)。

Tis:94.72%
0期:95.45%
1期:89.10%
2期:78.60%
3a期:58.74%
3b期:52.04%
4期:25.49%

Tisは超早期の状態で、0期は画像診断で異常がみつからない早期の状態です。

期の数字が増えるごとに、つまりステージが高くなるほど、がん細胞の分裂が活発化していき転移巣をつくります。

注目したいのは、1期と2期の差で、10.5ポイントも違います。2期以降、10年生存率が急に悪化することがわかります。

1期は「がん細胞が2cm以下+リンパ節の転移がない」状態で、2期は「がん細胞が5cm以下+リンパ節の転移が疑われる」状態です。

2cm程度であれば、本人でしこりを確認できる程度になっています。

乳房の症状と病気の関係

乳房(にゅうぼう)に発生するすべての異変が、乳がんのしるしというわけではありません。

乳がん以外にも乳房の病気があり、それらの症状の中には、乳がんの初期症状と似ているものがあります。

ただ、どのようなものであっても乳房に異変を感じたら乳腺外来にかかる、と考えるようにしておきましょう。その異変ががんによるものなのか、別の病気によるものなのか専門医が診断する必要があるからです。

それでもなお、乳房の症状の種類と乳房の病気の関係を知っておくことは、気の持ちように大きく関わってきます。

乳房の症状の種類

乳房は、ホルモンの変化で痛みがあったり熱感がでたり、また授乳中には乳腺炎になったりと異変を感じやすい臓器といえます。

乳房の病気の症状には次のような種類があります。

・しこりができる
・乳頭(乳首)から分泌物が出てくる
・痛む
・張る
・腫れる
・熱を持つ

それでは次に、乳房の病気ごとの症状を確認していきます。

病気と症状の関係を確認するときは、「乳がんの症状と似ているかどうか」という視点を持っておくとよいでしょう。

乳がんの症状1:しこり

乳がん発症者の9割に、しこりが発生するといわれています。

乳がんのしこりの特徴は、1)硬い、2)動かない、3)次第に大きくなる、の3点です。

硬さについては人によって感じ方が異なりますが「パチンコ玉のようにゴリッと硬い」「マシュマロのようだが中心に硬さがある」「グミキャンディーのよう」と表現されることがあります。

そしてしこりががんであれば成長に従い次第に大きくなります。

乳がんの症状2:分泌物と痛み

しこり以外で乳がんが疑われる症状は、乳頭からの分泌物です。

黒、または茶、または赤の液体が出てきたら要注意です。

痛みは、乳がんの初期症状ではほとんど現れません。乳がんがある程度進行していても痛みを感じない人もいます。

「痛みがない」という症状は重要です。一般的に「痛みがある=重い病気」「痛みがない=病気ではない」と思われがちだからです。

乳がんについては、痛みがないことで安心することはできません。

乳がんの症状3:乳房の形

乳房が、えくぼのように凹んだり、逆に盛り上がったりしたら、乳がんの症状でもあるので注意が必要です。

また、乳頭の陥没にも注意してください。

痛みがあるしこりの場合は乳腺症が疑われる

乳腺症を発症しても、しこりができます。ただ、乳腺症のしこりは、触ると痛みが走る特徴があります。

乳腺症にはそのほかに、乳房の張りといった症状もあります。

動くしこりは乳腺線維腫が疑われる

乳腺線維腫でもしこりが発生し、しかも痛みはほとんどありません。

乳がんのしこりとの違いは、よく動くことです。

また、乳腺線維腫のしこりは、大きくなることがまれで、大きくなるにしてもゆっくり成長します。小さくなることもあります。

これは、成長し続けるがん細胞と大きく異なる性質です。

柔らかいしこりは乳腺のう胞が疑われる

乳房内のしこりが、不鮮明でぼんやりと存在していて柔らかいと、乳腺のう胞が疑われます。乳腺のう胞は水分が溜まっている状況なので、しこりが「ブニュブニュ」の状態になっています。

痛み、腫れ、熱があると乳腺炎が疑われる

乳房に痛み、腫れ、熱が生じると、乳腺炎が疑われます。乳頭から細菌が入って炎症を起こしている可能性があります。

まとめ~すぐに医療機関にかかるくらいがちょうどよい

乳房に異変を感じたり違和感を持ったりしたら、すぐに医療機関にかかって検査を受けることをおすすめします。

異変や違和感の心配をしているよりも早期に受診することが大切です。乳がんはステージⅠでみつかれば治癒の可能性がぐんと高くなります。

乳がんは女性がもっともかかりやすいがんです。定期的な乳がん検診と異変を感じたらできるだけ早く受診をするようにしましょう。

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